初期設定する前にこれだけは確認しましょう
どのOSの初期設定を行う場合でも、あらかじめ確認しておきたい項目がいくつかあります。まずはそのポイントからチェックしていきましょう。
PCのコンセントは入っていますか?
初めてパソコンを起動するときに、意外と忘れがちなのが「コンセント」です。
ノートPCの場合はコンセントに電源プラグを差しておかなくても電源をオンにすることができますが、初期設定の途中でバッテリーの充電が切れてしまうと故障の原因になるため、必ず電源ケーブルをコンセントにつないでおきましょう。
インターネットが使える環境になっていますか?
初期設定をすべて完了するためには、インターネットへの接続が必要です。
インターネットを利用するためには、回線の契約とネットワーク機器の設定を行っておく必要があり、さらに無線でインターネットを楽しみたいときには、Wi-Fiルーターを用意しておく必要もあります。
初期設定の前に、これらのインターネット環境を整えておきましょう。
インターネット接続の設定方法は「【初心者向け】インターネット接続の設定方法」をご覧ください。
時間に余裕を持って作業できる状態ですか?
パソコンの初期設定は、処理に時間がかかることもあります。
中途半端な状態で放置してしまうようなことにならないためにも、時間に余裕のあるタイミングで作業しましょう。
以上のポイントがクリアできたら、いよいよ初期設定(=初回セットアップ)に進みます。
ここからはパソコンのOS別に設定方法をご紹介していきますので、お使いのOSの項目を参考にしてください。
Windows10搭載パソコンの初期設定
Windows10が搭載されているパソコンは、次の手順で初回セットアップを行うことができます。
- パソコンの電源を入れます。しばらく黒い画面が続くことがありますが、初回セットアップに必要な処理を行っていますので、そのまま次の画面に切り替わるのを待ちましょう。
- 「法的文書をお読みください」という画面が表示されます。内容を確認して、「承諾する」ボタンをクリックしてください。
- 続いて「接続する」という画面が表示されます。無線で接続する場合は、画面に利用できるWi-Fiの一覧が表示されていますので、選択してセキュリティーキーを入力します。有線接続の場合は、ネットワーク機器とパソコンがLANケーブルでつながっていることを確認し、「次へ」をクリックします。
- 「すぐに使い始めることができます」という画面が表示されます。ここで「カスタマイズ」をクリックすれば、Microsoftへデータの送信を行うかどうかなど、詳細な設定を変更することもできますが、初心者の方は「簡単設定を行う」をクリックして次に進みましょう。
- 「お待ちください」という画面が表示されます。
- しばらく待つと、「自分用にセットアップする」という画面に切り替わります。ここではMicrosoftアカウントへのログインを求められますので、すでにアカウントを持っている場合はメールアドレスとパスワードを入力して「サインイン」を、まだアカウントを持っていない場合は「作成しましょう!」のリンクをクリックしてください。
- アカウントを作成する場合、画面に下記の情報を入力し、「次へ」をクリックします。
- メールアドレス
普段使用しているメールアドレスを入力します。Microsoftアカウント用に新しくアドレスを作成したい場合は、「新しいメールアドレスを取得」をクリックしましょう。 - パスワード
8~16文字の半角英数字と記号を組み合わせ、自分の好きなパスワードを作成します。 - 日本
住んでいる国や地域を変更したい場合は、プルダウンから選択できます。
- 続いて「セキュリティ情報の追加」という画面が表示されるので、電話番号かアカウントに使用したアドレス以外のメールアドレスを入力し、「次へ」をクリックします。
- 「最も関連の高い情報を表示」という画面が表示されます。内容を確認して「次へ」をクリックしましょう。
- 「PINのセットアップ」という画面が表示されます。これは初回セットアップで設定しておく必要はないので、「この手順をスキップする」をクリックします。
- 「どこでもファイルにアクセス」という画面が表示されます。内容を確認して「次へ」をクリックします。
- 「はじめまして、Cortanaと申します。」という画面が表示されます。CortanaはWindows10のアシスタント的存在で、有効にしておくと何かと便利なので初心者の方は「Cortanaを使う」をクリックして次に進みましょう。(「後で設定する」を選択しても問題ありません)
- 「おすすめ設定・セキュリティ対策」という画面が表示されます。マカフィーなど、セキュリティ対策ソフトが元からパソコンにインストールされている場合は、ここで利用開始の設定を行うことができます。たとえばマカフィーのケースでは、次の項目にチェックを入れて「次へ」をクリックすると、ソフトの機能が有効になります。
- 上記ユーザー情報をマカフィー社へ開示することに同意します。
- 「おすすめ設定」を有効にする。
- セキュリティ対策ソフト「McAfee LiveSafeの使用許諾契約」に同意して利用を開始し、入力したメールアドレスで登録を行う。
- 「しばらくお待ちください アプリを設定しています」または「準備をしています PCの電源を切らないでください」という画面が表示されます。続いて「ようこそ」「Windowsは最新の状態に維持され、オンライン時のユーザーの保護に役立ちます」といった画面にも自動で切り替わるので、そのまましばらく待ちましょう。
- 設定が完了したら、最後にWindows10のロック画面が表示されます。画面をクリックし、入力欄にMicrosoftアカウントのパスワードを入力して「Enter」キーを押します。
- サインインが完了し、デスクトップ画面が表示されれば初回セットアップは完了です。
Windows8搭載パソコンの初期設定
ここからは、Windows8が搭載されているパソコンの初回セットアップ手順をご紹介します。
- パソコンの電源を入れます。
- メーカーのロゴが表示され、メーカーによっては続いて「ライセンス条項」という画面が表示されます。たとえばNECの場合、項目のあとに「Windowsを使うためのライセンス条項に同意します」というチェックボックスが用意されているので、内容を確認してチェックを入れ、「同意する」ボタンをクリックします。
- パソコンに元からセキュリティ対策ソフトがインストールされている場合は、ここでセキュリティ対策に関する画面が表示されることがあります。初期設定でソフトの機能を有効にしたい場合は、内容を確認して「使用許諾契約に同意し~」にチェックを入れ、「次へ」をクリックしましょう。
- 続いて、メーカーのユーザー登録画面が表示されることがあります。登録するとメーカーからキャンペーンなどのお知らせが届くようになりますが、初回セットアップでは特に登録しておく必要はありませんので、「スキップ」をクリックしてください。(登録したい方は必要事項を入力し、「次へ」をクリックしましょう)
- ここからは全メーカー共通で、「パーソナル設定」という画面が表示されます。Windowsのテーマカラー(画面の色)を選ぶことができますので、好きな色を選択し、「PC名」にも好きな名前を入力します。(これらは後から変更することもできます)入力が終わったら「次へ」をクリックしてください。
- 「ワイヤレス」という画面が表示されます。無線で接続したい場合は、一覧から自宅のWi-Fiを選択し、「接続」をクリックします。続いてパスワードを入力し、再び「接続」をクリックしましょう。LANケーブルで有線接続したい場合は、ここでは何も選択せず「後でワイヤレスネットワークに接続する」をクリックして次に進みます。
- 「設定」という画面が表示されます。「自分で設定する」をクリックするとWindows Updateの更新をいつ行うかなどの細かい設定を手動で行うことができますが、初心者の方は「簡単設定を使う」をクリックして次に進みましょう。
- 「PCへのサインイン」という画面が表示されます。すでにMicrosoftアカウントを持っている場合はメールアドレスを入力して「次へ」をクリックし、パスワードを入力してから再び「次へ」をクリックしましょう。まだMicrosoftアカウントを持っていない場合は、「メールアドレスを新規登録」を選択し、下記の情報を入力して「次へ」をクリックします。
- 姓・名
それぞれ漢字で入力します。 - メールアドレス
Microsoftアカウントとして新しく作成したいメールアドレスを入力します。ここでは、普段使用しているアドレスをMicrosoftアカウントとして登録することもできます。その場合は、「普段使っているメールを使う」をクリックして、自分のアドレスを入力しましょう。 - パスワードの作成
8文字以上の半角英数字・記号でパスワードを作成します。 - パスワードの再入力
作成したパスワードをもう1度入力します。 - 国/地域
プルダウンメニューから「日本」を選択します。(日本以外にお住まいの場合は該当する国・地域を選択してください)
- 「セキュリティ情報の追加」という画面が表示されます。これは、Microsoftアカウントのパスワードを忘れてしまったとき、パスワードの復元や再設定を行うために必要な情報です。下記の内容を入力して、「次へ」をクリックしましょう。
- 生年月日
プルダウンメニューからそれぞれ数字を選択します。 - 性別
自分の性別を選択します。 - 国コード
自分の住んでいる国を選択します。 - 電話番号
自分の電話番号を入力します。次の「連絡用メールアドレス」とどちらかのみの入力で良い場合もあります。 - 連絡用メールアドレス
忘れたパスワードの連絡用に、Microsoftアカウントで使用しているアドレス以外のメールアドレスを入力します。
- 「コミュニケーション設定」という画面が表示されます。画像で表示されている通りの文字列を入力し、「次へ」をクリックします。このとき、Microsoftからのお知らせを受け取りたくない場合はチェックボックスのチェックを外しておきましょう。
- 「お待ちください」という画面が表示されます。続いて「アプリをインストールしています」というメッセージが表示されたり、画面の色が自動で切り替わったりしますが、そのまま処理が終わるまで待ちましょう。
- すべての設定が終了すると、Windows8のスタート画面が表示されます。これで初回セットアップは完了です。
Windows7搭載パソコンの初期設定
最後に、Windows7が搭載されているパソコンの初回セットアップについても手順をご紹介していきます。
- パソコンの電源を入れます。
- 「Windowsのセットアップ」という画面が表示されます。最初に「ユーザー名」と「コンピューター名」を設定しますので、それぞれ好きな文字列を入力して「次へ」をクリックしましょう。
- 「ユーザーアカウントのパスワードを設定します」という画面が表示されます。パスワードに好きな文字列を入力し、パスワードのヒントにもパスワードを思い出すために役立ちそうな文字列を入力して「次へ」をクリックします。パスワードの設定は後から行うこともできるので、ここで設定したくない場合は何も入力せず「次へ」をクリックしてください。
- 「ライセンス条項をお読みになってください」という画面が表示されます。内容を確認し、「ライセンス条項に同意します」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。
- 「コンピュータの保護とWindowsの機能の向上が自動的に行われるよう設定してください」という画面が表示されます。ここでは必要に応じて好きなオプションを選択しますが、初心者の方は「推奨設定を使用します」を選択して次に進みましょう。
- 続いて、「ワイヤレスネットワークへの接続」という画面が表示されることがあります。無線でインターネットに接続したい場合は、自宅のWi-Fiを選択してセキュリティーキーを入力し、「次へ」をクリックしてください。有線接続したい場合は「スキップ」をクリックして次に進みます。
- ここで「お使いのコンピュータの現在の場所を選択してください」という画面が表示されることもあります。パソコンを利用する環境に合わせて、次のいずれかを選択しましょう。
- ホーム ネットワーク
自宅でパソコンを使用する場合は、これを選択します。 - 社内ネットワーク
職場でパソコンを使用する場合は、これを選択します。 - パブリック ネットワーク
カフェや空港など公共の場でパソコンを使用する場合は、これを選択します。
「Windowsで設定の最終処理を実行しています」という画面が表示され、しばらく待つと自動的にパソコンが再起動します。再起動後、メーカーごとの設定画面やセキュリティ対策ソフトの設定画面が表示されることもありますが、基本的には再起動が完了すれば初回セットアップは終了です。メーカーの設定画面でユーザー登録を行うと、困ったときにサポートを受けることができたり、メーカーからのお知らせを受け取ることができるようになります。セキュリティ対策ソフトの設定画面は、ソフトが元からインストールされている場合に表示されます。ソフトの機能を有効にしたい場合は、画面の指示に従って設定を行いましょう。
初期設定後にやっておくべきこと
初期設定が終わったあとに、もしもの場合に備えて以下の作業をやっておくと良いでしょう。
- ・Windowsアップデート
- ・リカバリーディスクの作成
- ・復元ポイントの作成
Windowsアップデート
初期設定が終わっても、パソコンによっては最新のセキュリティやドライバーが入っていない場合があり、そうなるとウイルスが入ったり、一部機能が動作しない可能性もありますので、必ずアップデートを行ないましょう。
1.Windowsマークより「設定」を選択
2.「更新とセキュリティ」をクリック
3.「更新プログラムのチェック」をクリック
上記の画像はすでに最新の状態になっておりますが、この部分をチェックし「更新プログラムのチェック」をクリックした際に新しい更新プログラムがある場合にはそのままアップデートが開始されます。
その後、パソコンが再起動しアップデートは完了です。
リカバリーディスクの作成
リカバリーディスクとはパソコンにトラブルが起きた際、パソコンを初期化するために使用するディスクのことで、ウイルスに感染した・突然動かなくなった等の場合にパソコンを初期化し復旧するために使用するものです。
リカバリーディスクの作成方法は以下の手順で行ないます。
- 16GB~32GBのUSBメモリーを用意し、パソコンに接続する
- タスクバー左下にある「ここに入力して検索」に「回復ドライブ」と検索
- 「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」にチェックをして、「次へ」をクリック
- 挿入したUSBメモリーが認識されている事を確認して「次へ」をクリック
- 「ドライブ上のすべてのデータが削除されます」という警告が出ますのでUSBに何もデータが入っていなければ「作成」をクリック
- 回復ドライブの作成はおよそ1時間程度かかりますが、問題なく進めば「完了」という表示がでます。
復元ポイントの作成
復元ポイントとはシステムファイルの過去の状態を保存したもので、復元ポイントを作っておくことで、パソコンに不具合が起きた際でも、復元ポイントを利用することで、不具合が起きる前の状態に戻すことができます。
復元ポイントを作成する手順は以下のようになります。
1.左下のWindowsマークを右クリックし、「システム」をクリック
2.「システムの保護」をクリック
3.「システムのプロパティ」が開くので「システムの保護」タブをクリック
4.「システムの保護」タブの下部にある「作成」をクリック
5.「復元ポイントの作成」が表示されるので、説明を追加し「作成をクリック」
以上で復元ポイントの設定は完了となります。
苦手な方はパソコン修理業者に依頼を!
Windows7,8,10それぞれの初期設定方法をご紹介してきましたが、ご覧の通り初回セットアップにはいくつもの手順があり、そもそもパソコンが苦手な方にとっては「難しい」「何を選べば良いのか分からない」と戸惑ってしまうところもあるかもしれません。
ひとつひとつの手順で処理に時間がかかることもあり、全体を通して15~20分は見ておく必要があります。
どこかで処理が進まなかった場合はさらに時間がかかる可能性もあるので、「パソコンの操作に慣れていない」「苦手意識がある」というみなさんは、最初からプロにお任せするのもひとつの方法です。
当店は、初期設定のやり方が分からないときや、面倒なので代わりにやってほしい!という方のために、ご自宅までお伺いし、パソコンの設置からOSの初期設定、インターネットの接続設定まで一括代行するサービスをご用意しております。パソコン利用の最初の一歩をスムーズにクリアできる上、ややこしい設定に煩わされることもありません。
パソコンの初期設定でお困りの際は、ぜひ当店へご相談下さい。
パソコンの初期設定を依頼された事例
ファストPCリペアではパソコンの初期設定を依頼された事例があります。
今回はその中の一部になりますが、初期設定を行なった事例をご紹介します。
初期設定代行事例1
2021年1月に、初期設定をご希望のお客様からご相談があった際の事例です。
今回はユーザーアカウントとMicrosoftアカウントを作成、無線LANによるインターネット接続及びプリンターの診察設定を実施しました。
正常に動作することを確認し、作業完了としています。
事例の詳細については以下のページをご確認ください。
修理事例:大阪府堺市西区 ノートパソコンの初期設定/レノボ Windows 10
初期設定代行事例2
新規で購入されたパソコンの初期設定をご依頼された際の事例です。
お客様のご希望により、インターネット接続、メール設定、セキュリティー対策、印刷設定を行いました。
また、操作方法についてもレクチャーを行いました。
事例の詳細については以下のページをご確認ください。
修理事例:大阪府羽曳野市 ノートパソコンの初期設定/富士通 Windows 10
初期設定代行事例3
パソコンを初期化したお客様より、初期設定のご依頼があった際の事例です。
1からセットアップを行うため、お客様のご希望を伺い、無線LANの設定を行いインターネットが使えることを確認。
その後、メール設定、Officeソフトの設定、セキュリティー対策の設定も行いました。
事例の詳細については以下のページをご確認ください。
修理事例:北海道札幌市西区 ノートパソコンの初期設定/NEC Windows 8.1/8
このようにパソコンに不具合がなく、初期設定の代行や操作方法のレッスンについてもご相談を受けつけております。
パソコン周りでお困りの事がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。