富士通のパソコンについているランプの種類
富士通のパソコンには、電源ランプ以外にも数種類のランプがついています。 それぞれのランプにはどのような役割があるのか見ていきましょう。 富士通のパソコンには以下のランプがついています。
- 電源ランプ
- アクセスランプ
- バッテリー充電ランプ(ノートパソコンのみ)
- バッテリー残量ランプ(ノートパソコンのみ)
それぞれのランプの役割について、詳しく解説します。
電源ランプ
パソコンの電源を入れることで青色に点灯するのが電源ランプです。 どのようなパソコンであっても必ずついており、パソコンの状態によって点灯あるいは点滅します。 電源がOFF、もしくはパソコンが休止状態の場合は消灯します。
基本的には電源ランプが点灯していればパソコンは問題なく動作しますが、パソコンの電源を入れた際、稀に電源ランプが点灯しているのに画面が真っ黒のまま起動しないことがあります。 このような状況に陥る可能性として真っ先に考えられるのはモニターが正常に機能していないことです。
出力端子を間違えて接続している、断線などの故障が発生しているなどが主な原因です。 モニターが正常に機能している場合は、マザーボードが故障していたり、BIOSの設定に問題がある可能性があります。
BIOSの設定を変更することで正常に起動するようになる場合もありますが、BIOSの設定を変更することでさらに状況が悪化してしまう可能性も少なくないため、専門業者に修理を依頼することをおすすめします。
アクセスランプ
アクセスランプは、ハードディスク(HDD)にアクセスしているときに点灯します。
仕様上、アクセスランプは点灯と消灯を繰り返す形になるため、アクセスランプが点滅しているように見えても不具合のサインではなく正常な動作です。
アクセスランプが点灯しているときに電源ボタンを押し続けるなどの行為でパソコンを強制終了させると、HDDのデータが壊れる可能性があるため、注意しましょう。
バッテリー充電ランプ
バッテリー充電ランプはノートパソコンについているランプです。 パソコンにACアダプタが接続されている場合に、内蔵バッテリーパックの充電状態を表示する役割があります。 充電していない場合は消灯、充電終了またはバッテリーパック未装着で非充電状態なら緑色に、充電中はオレンジ色に点灯します。
バッテリー残量ランプ
バッテリー残量ランプもバッテリー充電ランプと同様、ノートパソコンについているランプです。 その名の通り内蔵バッテリーパックの残量を表示する役割があります。
バッテリー残量が100%~51%なら緑色に、50~13%ならオレンジ色に、12%以下なら赤色に点灯します。 バッテリー未接続またはバッテリー残量が0%の場合は消灯します。
ランプが点滅する原因
これらのパソコンランプは基本的には点灯していますが、パソコンの状況によっては点滅状態になることがあります。 どのような場合にランプが点滅状態になるのか、各ランプごとに見ていきましょう。
電源ランプが点滅している場合
電源ランプが青色に点滅している場合は、パソコンがスリープ状態になっています。 スリープ状態は電力消費を抑えるためにパソコンの動作が一時停止している状態を指し、パソコンを操作せず一定時間放置することでパソコンがスリープ状態になります。
マウスを動かしたり、キーボードのキーを押すなどでスリープ状態は解除されますが、稀にスリープ状態が解除されない場合があります。 この状態に陥ってしまうと、パソコンの操作を受け付けなくなるため、パソコンを強制終了させるしかありません。
帯電が原因となっている可能性があるため、強制終了でパソコンの電源を切った後は、しばらく時間を置いて放電を行ってから再度起動するようにしましょう。
電源ランプがオレンジ色に点灯、あるいは点滅している場合は、パソコン本体が故障している可能性が高いです。 パソコン内部の掃除や放電によって改善する可能性もありますが、多くの場合は修理が必要となるでしょう。
アクセスランプが点滅している場合
先述したように、アクセスランプは点滅している状態が正常といえます。 逆に、アクセスランプが消灯することなく点灯したままになっているときは、Windowsがフリーズしている可能性があります。
完全にフリーズしたのではなく動作が遅くなっているだけの可能性もあるため、少し時間を置いて様子をみましょう。 数分経過しても点灯したままなら完全にフリーズしてしまっているのでパソコンを強制終了するしかありません。
ただし、パソコンを起動した際にアクセスランプが点灯したままの場合は、フリーズではなくWindowsの自動更新で時間がかかっているだけの可能性があります。 Windowsの更新は長い時間がかかることもあるため、できれば1時間程度は待つようにしましょう。
更新中に強制終了してしまうと、Windows自体に不具合が発生し、パソコンが起動しなくなってしまう可能性があるためです。
バッテリー充電ランプが点滅している場合
バッテリー充電ランプは、バッテリー温度アラーム時など、充電が停止している場合にオレンジ色に点滅します。 バッテリー温度アラームとは、バッテリーの温度が基準より高い、あるいは低くなった時に異常を感知して充電が停止されるシステムです。
バッテリー残量ランプが点滅している場合
バッテリー残量ランプは、バッテリー残量計測中にオレンジ色に点滅します。
また、電源がオフになっているときにバッテリーパックを装着した際もオレンジ色に点滅します。 スリープ状態でバッテリーを充電していないときは、ランプが点灯から点滅に変わります。この場合の点滅間隔は点灯1秒、消灯6秒の繰り返しです。
バッテリーに異常が発生している場合は赤色に点滅するため、バッテリーを取り外し再度取り付ける、放電するなどの対処法を試してみてください。 それでも改善しない場合はバッテリーの寿命や故障の可能性が高いです。
富士通のパソコンの電源ランプが点灯しない原因
パソコンの電源ボタンを押しても、電源ランプが点灯せず、パソコンの電源が入らない場合があります。 電源ランプが点灯しない原因としては、以下の6つが考えられます。
- 電源ケーブルが接続されていない
- リモコンの電源が切れている
- 省電力機能が働いている
- 電源周りに故障箇所がある
- 熱暴走を起こしている
- ウィルスに感染している
それぞれ詳しく見ていきましょう。
電源ケーブルが接続されていない
電源ケーブルが接続されていなかったり、正しく接続されていない場合はパソコンの電源はつきません。 ノートパソコンの場合は、電源ケーブルだけでなくACアダプタやバッテリーが正しく接続されているかどうかも確認しましょう。 タコ足配線などが理由で電力不足に陥っている可能性もあります。不要な機器の接続は切ったうえで、再度電源を入れてみてください。
リモコンの電池が切れている
リモコンでパソコンの電源を入れている場合は、リモコンの電池が切れているだけの可能性があります。 電池が切れていなかったとしてもリモコン自体が故障している可能性もあるため、リモコンで電源が入らないときはパソコン本体の電源ボタンを押して、電源ランプが点灯するか確認してみてください。
省電力機能が働いている
パソコンが休止状態になっている場合は、省電力機能が働いているため電源ランプが点灯しません。 休止状態はスリープ状態と似ていますが、スリープ状態が一時的にパソコンが停止している状態なら休止状態はデータを保存したうえでパソコンの電源が切れている状態です。
休止状態もスリープ状態と同様に、マウスを動かしたり、キーボードのキーを押すなどすれば解除できます。
電源周りに故障箇所がある
電源ケーブルの断線や接触不良、電源ユニットの故障など、物理的な要因により電源が入らない状態になっている可能性があります。 断線や接触不良なら自力で解決できなくもないですが、電源ユニットはそうはいきません。
電源ユニットの不具合は、電源ユニット自体を新しいものに交換することでしか解決しないためです。 電源ユニットが故障した場合は専門業者に依頼するようにしましょう。
熱暴走を起こしている
パソコン内部の部品などが熱によってダメージを受けたときに発生する不具合が熱暴走です。 熱暴走は、パソコン内部の部品の発熱や、冷却ファンの故障、パソコン内部にホコリがたまっているなどの要因で発生します。
室内温度が高くなりがちな夏は特に発生しやすいため、室温をできるだけ下げたり、パソコンの設置場所を変えるなどして、少しでも熱暴走の可能性が低くなるようにしましょう。
ウィルスに感染している
電源に限らず、パソコンに発生するさまざまな不具合の要因となり得るのがウィルスをはじめとするスパイウェアです。 ウィルスに感染するとパソコンに多大な影響が及ぶため、セキュリティソフトなどでウィルス対策はしっかりと行っておくことが大事です。
ただし、電源が入らない原因がウィルスである可能性はあまり高くないため、基本的には電源が入らない場合はウィルス以外の原因を疑いましょう。
電源ランプが点灯しないときの対処法
電源ランプが点灯しないときの対処法についても見ていきましょう。 電源ランプが点灯しない場合は、以下の対処法を試してみてください。
- 放電する
- ケーブルを確認する
- パソコン内部を掃除する
- 室温を調整する
- システムの復元をする
それぞれ詳しく解説します。
放電する
パソコン内部に電気がたまることで、パソコン起動時に不具合が生じている可能性があります。 パソコン内部にある、過電流や過電圧を防止する保護回路がたまった電気により作動してしまうためです。 このパソコン内部にたまった電気を放出することを放電といいます。
放電のやり方は簡単で、パソコンの電源が切れた状態で周辺機器を全て取り外し、数分放置してから再度電源を入れるだけです。 ノートパソコンの場合は、周辺機器に加えてバッテリーも取り外す必要があります。
ケーブルを確認する
電源ケーブルの状態を確認し、電源ケーブルの破損や接続部分の汚れが原因と考えられる場合は、電源ケーブルを新しいものに交換しましょう。 接続部分が汚れているだけなら、きれいに拭き取れば大丈夫です。
電源ケーブルの破損で最も多い断線は、自分で修理することもできます。しかし、電源ケーブルは新品でもそこまで高いものではないため、自分で修理をする手間や時間を考慮すると、素直に新品のケーブルを買い、交換することをおすすめします。
ノートパソコンの場合は、電源ケーブルだけでなくACアダプタの状態も確認するとよいでしょう。 また、テーブルタップを利用している場合は、タコ足配線になっていないか、テーブルタップのスイッチがオンになっているかも合わせて確認しましょう。
パソコン内部を掃除する
パソコン内部を定期的に掃除していない場合、徐々にホコリがたまっていきます。 特にケーブルの接続部分やファンにはホコリがたまりやすいため、ホコリが原因と考えられる場合はパソコンを掃除しましょう。
パソコン内部の掃除は作業自体はそれほど難しくないのですが、用意したほうがいいものがいくつかあります。 特にエアダスターはパソコンを掃除する際に非常に便利なため、用意しておくとよいでしょう。 具体的な方法は以下の通りです。
- パソコンの電源を切る
- パソコンの側面パネルを外し、内部を確認する 側面パネルはドライバーを使って外すことができます。
- たまっているホコリを掃除機やハケ、ピンセットなどを使って除去していきます。 基盤付近はデリケートなため、掃除機などは使わず、エアダスターでホコリを吹き飛ばします。
- ある程度ホコリを除去したらエアダスターで全体の細かいホコリを除去していきます。
パソコンに詳しくない場合は側面パネルを外すこと自体に抵抗があると思うので、専門業者に依頼するのも一つの手です。
室温を調整する
パソコンは精密機械のため、高温・低温ともにあまり強くありません。そのため、なるべくパソコンにとって適正となる室温を保つようにしましょう。 パソコンの適正室温は10℃~30℃ほどとされています。
どちらかというと高温に弱いため、特に夏は注意が必要です。 また、ノートパソコンはデスクトップパソコンよりもファンが小さいため、どうしても熱をもちやすい仕様となっています。 パソコン用のさまざまな冷却グッズが販売されているため、室温の調整と併用して上手く活用していきたいところです。
特におすすめの冷却グッズは「冷却シート」です。冷却シートはノートパソコンの下に設置するだけなのでお手軽なうえに、冷却効果も十分期待できます。
システムの復元をする
物理的な要因ではなく、Windowsのシステム自体に不具合が生じていることでパソコンが起動しなくなる場合があります。 放電やパソコンの掃除で改善されなかった場合はシステムの復元を試してみましょう。
システムの復元は、あらかじめ復元ポイントを作成しておかなければ実行できません。パソコンに何があっても対応できるよう、絶対に作成しておきましょう。 今回は、OSが起動しない状態からシステムの復元を行う方法を紹介します。
- 意図的にパソコンの起動を2回失敗させると、「自動修復」が表示されます。
- 「詳細オプション」をクリックし、「トラブルシューティング」を選択します。
- 「トラブルシューティング」が表示されるので、「詳細オプション」をクリックします。
- 「詳細オプション」が表示されるので、「システムの復元」をクリックします。
- 「システムファイルと設定の復元」が表示されるので、「次へ」をクリックします。
- 復元ポイント一覧が表示されるので、任意の復元ポイントを選択し、「次へ」をクリックします。
- 復元ポイントの詳細を確認したら「完了」をクリックします。
- 「いったんシステムの復元を開始したら、中断することはできません。続行しますか?」と表示されるので、「はい」をクリックします。
- 復元処理が開始され、処理完了後にパソコンが再起動します。
まとめ
今回の記事では富士通のパソコンランプが点滅あるいは点灯しない場合の原因・対処法について紹介しました。 電源ランプなどが点滅してるだけであれば大した問題ではありませんが、点灯しない場合は原因をつきとめて対処する必要があります。
どうしても電源ランプが点灯せず、パソコンが起動しなくて困っている人はぜひパソコン専門業者のファストPCリペアにお問い合わせください。 パソコンの持ち込みが難しい場合も、出張修理や宅配修理が可能なのでご安心ください。
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