Windowsのセーフモードとは
まずは、そもそもWindowsのセーフモードとは何なのか?という点について、簡単に解説します。
セーフモードとは、最小限のドライバーやファイルのみの状態でWindowsを起動する機能であり、主にパソコンにトラブルが発生したときに利用します。
正常に起動しないパソコンがセーフモードで起動できる場合は、基本的なシステムに問題がないことを示しているので簡易的に原因の絞り込みが可能。
もし、原因のファイルやドライバーに心当たりがある場合は、セーフモードで起動して削除することで不具合の解消にも期待できます。
VAIOのパソコンをセーフモードで起動する方法
セーフモードは、Windowsを搭載していればほぼ全てのパソコンで利用可能です。起動方法もほとんど共通しているものの、バージョンの違いによってスタートメニューの構造が異なるため、手順がわずかに変わってきます。
そこで、以下ではVAIOのパソコンでセーフモードを起動する方法を、Windowsのバージョン別に解説します。
執筆時点で最新バージョンであるWindows 11を搭載したVAIOのパソコンでセーフモードを利用する方法も紹介するので、参考にしてみてください。
Windows 8.1の場合
まずは、Windows 8.1を搭載したVAIOのパソコンでセーフモードを起動する手順を解説します。
- 画面の右上隅にカーソルを移動させてチャームを開き、「Shift」キーを押しながら「再起動」をクリックします。
- 「オプションの選択」画面に表示されている「トラブルシューティング」を選択します。
- 「詳細オプション」を選択します。
- 「スタートアップ設定」を選択し、「再起動」ボタンをクリックします。
- オプション選択画面が表示されるので、「セーフモードを有効にする」を選択します。
- サインインするとセーフモードで起動できます。
Windows 10の場合
続いては、Windows 10を搭載したVAIOのパソコンでセーフモードを起動する手順の解説です。
- スタートメニューから電源メニューを開き、「Shift」キーを押しながら「再起動」をクリックします。
- 「オプションの選択」画面に表示されている「トラブルシューティング」を選択します。
- 「詳細オプション」を選択します。
- 「スタートアップ設定」を選択し、「再起動」ボタンをクリックします。
- スタートアップ設定画面が表示されるので、任意のファンクションキーを押して「セーフモードを有効にする」を選択します。
Windows 11の場合
最後に、Windows 11を搭載したVAIOのパソコンでセーフモードを起動する手順を解説します。
- スタートボタンを押して電源メニューを開き、「Shift」キーを押しながら「再起動」をクリックします。
- 「オプションの選択」画面に表示されている「トラブルシューティング」を選択します。
- 「詳細オプション」を選択します。
- 「スタートアップ設定」を選択し、「再起動」ボタンをクリックします。
- スタートアップ設定画面が表示されるので、任意のキーを押して「セーフモードを有効にする」を選択します。
- ログインするとセーフモードを起動できます。
Windowsが起動しないときはレスキューモードを活用する
上記は、Windowsが起動する場合にセーフモードを起動する方法です。しかし、セーフモードを利用したいとき、パソコンの電源を入れてもWindowsが正しく起動しないシーンも多いかと思います。
Windowsが起動しないときは、VAIOのパソコンに搭載されている独自のレスキューモードを活用するとセーフモードを利用できるので、手順を解説します。
- 「F3」または「F4」キーを押しながら電源を入れます。
- 数秒後に押しているキーを離します。
ちなみに、VAIOのなかでも12インチの機種のみ起動方法が異なるので注意が必要です。
- 音量調整ボタンの上側または下側を押しながら電源を入れます。
- 数秒後に押しているボタンを離します。
レスキューモードを起動すると、「トラブルシューティング(リカバリー)を開始」というボタンが表示されます。
そのボタンをクリックすると前述の「オプションの選択」画面が表示されるので、同様の手順で操作を進めるとセーフモードを起動可能です。
セーフモードで起動する前に確認すべきポイント
最後に、セーフモードで起動する前に確認すべきポイントを紹介します。
状況によってはセーフモードを利用しなくても不具合を改善できる場合があるので、参考にしてみてください。
電源や周辺機器のチェック
VAIOのパソコンが正常に起動しないとき、いきなりセーフモードで起動するのではなく、まずは取り外せる周辺機器を全て取り外して起動するかどうか確認してみましょう。
マウスやキーボード、プリンターなどはもちろん、USBメモリや外付けのハードディスク(HDD)なども忘れず取り外すことがポイント。
特に、何らかの原因によりブートの優先順位が外部ストレージに指定されていると、パソコンが正しく起動しない場合があるので注意が必要です。
また、電源やバッテリーがしっかりと接続されているかどうかも重要。ノートパソコンの場合でもバッテリーが劣化している可能性があるので、1度は電源に接続した状態で起動できるかどうかをチェックしてみてください。
自動修復とスタートアップ修復
周辺機器の取り外しでもVAIOのパソコンが起動しない場合は、自動修復やスタートアップ修復を試してみることをおすすめします。
自動修復機能は、パソコンが起動できなかったときに自動で実行される機能。画面上に「自動修復を準備しています」というメッセージが表示されると、自動的に修復が実行されます。
スタートアップ修復は、Windowsが起動しないときに不具合のあるシステムやファイルを検出して修復する機能。
前述の手順でレスキューモードを起動し「詳細オプション」まで進むと、スタートアップ修復を選択できます。
不具合の種類によっては、セーフモードを起動しなくても自動修復やスタートアップ修復を実行するだけで状況を改善可能です。
セーフモードは特別リスクのある機能ではないものの、原因の切り分けや特定など使いこなすには多少の知識も必要なので、まずは簡単なこれらの機能を試してみることをおすすめします。
不具合の相談は専門店へ
以上、VAIOのパソコンをセーフモードで起動する手順を紹介しました。セーフモードで起動しても不具合が改善されなかったり、セーフモードも正しく起動できない場合には、専門業者への相談も検討してみてください。
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