初期設定とは?
先ほども少しお話しましたが、初期設定とはパソコンを使用するために行う基本的な設定のことです。
パソコンは購入してきただけでは使い始めることができず、最初はどんなパソコンでもこの初期設定を行う必要があります。
ここで「あぁ、あのパソコンに電源を入れたときに自動的に始まるやつね」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそのほかにも初期設定の項目はたくさんあります。
詳しくは後ほどご紹介していきますので、ぜひ続きをチェックしてみてください。
なぜ初期設定をするのか?その重要性
理由
初期設定が必要なのは、設定を行わなければパソコンを使い始めることができないから…というのもありますが、もう1点、購入時の状態ではセキュリティ対策が不十分だから、というのも大きな理由のひとつです。
重要性(セキュリティ対策、Updateなど)
セキュリティ対策は、みなさんのパソコンをウイルスから守ったり、大事な情報を他人から覗かれるのを防いだりするのにとても役立ちます。
パソコンがウイルスに感染すると、パソコンの動作が重くなってしまう・画面が固まって操作できなくなるなど、パソコンを使用するのに支障が出ることがあるほか、知らないうちに個人情報を盗まれるなどの被害に遭う恐れもあります。
パソコンには、システムを最新版に保つためのUpdateという機能も備わっていて、この設定を有効にしておくことでさらにセキュリティ対策を万全にすることができます。
Updateはパソコンの不具合を解消するためにも効果的なので、初期設定で必ず確認しておきたいポイントのひとつです。
PC初期設定の手順
機器の準備
まずは、パソコンに電源ケーブルを接続しましょう。
初期設定の途中で電源が落ちると故障の原因にもなってしまうため、デスクトップPCでもノートPCでも電源ケーブルに繋いでおいたほうが安心です。
デスクトップの場合は、必要に応じてキーボードやマウスも接続してください。
電源を入れる
パソコンの電源を入れると、初回起動時は自動的に設定画面が表示されます。
画面の指示に従って、必要な情報を入力していきましょう。
1.最初にNECなどのメーカーロゴが表示されます。しばらく待つと「ライセンス契約をお読みください」という画面に切り替わるので、内容を確認して「同意」ボタンをクリックしてください。2.「ネットワークに接続しましょう」という画面が表示されます。すでにWi-Fi環境が整っている場合は、一覧から自宅に設置されているルーターのネットワークIDを選択し、パスワードを入力しましょう。まだWi-Fi環境がない場合は、後ほど設定方法をご紹介しますので、ここでは「今はスキップ」を選択してください。3.「Microsoftアカウントでサインイン」という画面が表示されます。アカウントをお持ちの場合はメールアドレスを入力し「次へ」をクリック、新しく作成したい場合は「アカウントの作成」をクリックし、メールアドレスとパスワードを登録しましょう。4.続いて「国と生年月日を入力してください」という画面が表示されます。「日本」と自分の生年月日をそれぞれ選択し、「次へ」をクリックしてください。
5.「セキュリティ情報の追加」という画面が表示されたときには、電話番号を登録して「次へ」をクリックします。電話番号を登録したくない場合は、「代わりに連絡用メールアドレスを追加」を選択し、先ほどMicrosoftアカウントに使用したメールアドレス以外のアドレスを入力しましょう。
6.続いて「PINのセットアップ」という画面が表示されるので、「PINの設定」をクリックし画面に従って操作してください。
7.次に「どこでもファイルにアクセス」または「OneDriveにファイルを保存しますか」という画面が表示されます。OneDriveはAppleのiCloudと同じクラウドサービスのひとつで、設定すると他のパソコンやiPhone・Androidなどのスマホからも保存したデータにアクセスすることができるようになります。
8.「Cortanaをパーソナルアシスタントとして指定しますか?」という画面では、Cortana(=音声認識付きのアシスタント機能)を有効にするかどうかを選べます。
9.その他、メーカーの会員登録画面などが表示されることもありますが、基本的には画面の指示に従い、分からないときには「スキップする」という選択肢を選ぶことで設定を進めることができます。最後に「PCの電源を切らないでください」という画面が表示され、デスクトップ画面に切り替わったら初回起動時の設定は完了です。
ちなみに、上記手順で設定した項目はすべて、後ほど変更することもできます。
リカバリーメディアの作成
リカバリーメディアは、パソコンが急に起動しなくなってしまったときや、ウイルスに感染してしまったときなどに、パソコンを工場出荷時の状態まで戻して問題を解消するために使用するアイテムです。
Windows 10ではUSBメモリーを使い、次の手順で作成することができます。
1.タスクバーの「スタート」ボタン(Windowsのロゴ)をクリックし、一覧メニューの「W」から「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」を選択します。
2.コントロールパネルが開くので、右上の検索窓に「回復」と入力し、表示される「回復ドライブの作成」をクリックします。
3.「回復ドライブ」のポップアップウィンドウが表示されます。「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」にチェックが入っていることを確認し、「次へ」ボタンをクリックしてください。
4.ここで空のUSBメモリーを接続します。USBメモリーの容量は16GB以上のものを使用しましょう。
5.接続したUSBメモリーが「使用可能なドライブ」に認識されていることを確認し、「次へ」をクリックします。
6.「回復ドライブを作成中」という画面に切り替わるので、しばらく待ちましょう。
7.処理が終わると、「回復ドライブの準備ができました」と表示されます。「完了」ボタンをクリックしてポップアップウィンドウを閉じてください。
8.これで回復ドライブの作成は完了です。
インターネットへの接続
有線でインターネットに接続する場合は、回線の開通工事の際に自宅に設置されているONU(モデム)という通信機器とパソコンをLANケーブルで直接繋げばOKなのですが、無線でWi-Fi接続したい場合は別途「無線LANルーター」という機器を用意する必要があります。
ここでは無線LANルーターを使った設定方法をご紹介していきますので、Wi-Fiでネットに接続したい方は次の手順を参考にしてください。
1.ONUとルーターをLANケーブルで接続します。ルーターには複数の差し込み口がありますが、「WAN」と記載されているところに差し込みしましょう。
2.ルーターとパソコンをLANケーブルで接続します。今度はルーターの「LAN」と書かれた差し込み口を使用しましょう。
3.ルーターに付属している設定用CDをパソコンで読み込み、画面に従って設定を進めます。バッファローやコレガなど、メーカーによって出てくる画面は異なりますが、設定内容は主に次の2つです。
・プロバイダの接続情報(ユーザー名・パスワード)を登録する
・Wi-Fiに接続するためのパスワードを設定する
ルーターの設定が完了したら、実際にパソコンからWi-Fiへの接続を行います。
1.設定画面を開き、「ネットワークとインターネット」を選択します。2.左のメニューから「Wi-Fi」を選択し、Wi-Fiがオフになっていればオンに切り替えます。3.「利用できるネットワークの一覧」から先ほど設置したWi-Fiのネットワーク名(ルーター本体に貼られているシールや取扱説明書などに記載されています)を選択し、パスワードを入力すれば接続完了です。
メールの設定
Windows 10に標準でインストールされているメールアプリは、次の手順で設定を行うことができます。
1.アプリの一覧から「メール」を選択します。
2.初回起動時には「アカウントの追加」という画面が表示されますので、「+アカウントの追加」をクリックし、一覧から利用中のメールサービスを選択しましょう。
3.メールアドレスとパスワードを入力し、「サインイン」をクリックすれば設定完了です。
Windows Update の実行
パソコンのセキュリティ対策に欠かせないWindows Updateも、次の手順で自動的に更新が行われるように設定することができます。
1.「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を選択し、画面下部にある「詳細オプション」をクリックします。
2.「更新の一時停止」という項目が「オフ」になっていれば、Windows Updateの自動更新は有効です。オンになっている場合、オフに切り替えておきましょう。
セキュリティ対策ソフトのインストール
セキュリティを万全にするためには、専用のソフトをインストールするのが1番です。
最近は無料で利用できるソフトも増えてきていますが、有料ソフトのほうが使える機能が多い・サポートが手厚いなどのメリットがあります。
安心してパソコンを利用するためにも、次のようなソフトをあらかじめインストールしておきましょう。
・ウイルスバスター
・ノートン
・マカフィー
・Webroot
おまけ・エクセル(Excel)の初期設定
最後に、ビジネスで使われることの多いエクセルの初期設定についても簡単にご紹介していきます。
エクセルには、いざ利用してみると「お節介だなぁ」と感じるような余計な機能も実際のところ多いものです。
・エラーチェック機能
・オートコンプリート機能
・スタート画面の表示
これらの機能は最初から解除しておいたほうが、よりスムーズに作業を進めることができます。
仕事の効率化を目指しているみなさんは、ぜひこれらの設定にも注目してみてくださいね。
まとめ
パソコンの初期設定について、具体的なやり方をご紹介してきましたがいかがでしたか?
「正直こんなに大変だとは思わなかった」「難しくてよく分からないところがある…」という方も、もしかしたら少なくないかもしれませんね。
自分で初期設定を行うのが難しかったり、面倒に感じるみなさんは、パソコン修理店に丸ごとお任せいただくのがおすすめです。
メールやインターネットの接続が上手くいかない!という方も、ぜひ1度ご相談ください。当店なら年中無休でパソコントラブルに対応しており、日本全国に拠点を持っておりますので最短当日対応も可能です!フリーダイヤルで受付しておりますので、安心してご相談ください。
パソコンの初期設定を依頼された事例
ファストPCリペアでは様々なパソコンにまつわるトラブルについてのご相談を頂いており、パソコンの初期設定を依頼された事例もあります。
今回はその中の一部になりますが、初期設定を行なった事例をご紹介します。
初期設定代行事例1
2021年1月に、初期設定をご希望のお客様からご相談があった際の事例です。
今回はユーザーアカウントとMicrosoftアカウントを作成、無線LANによるインターネット接続及びプリンターの診察設定を実施しました。
正常に動作することを確認し、作業完了としています。
事例の詳細については以下のページをご確認ください。
修理事例:大阪府堺市西区 ノートパソコンの初期設定/レノボ Windows 10
初期設定代行事例2
新規で購入されたパソコンの初期設定をご依頼された際の事例です。
お客様のご希望により、インターネット接続、メール設定、セキュリティー対策、印刷設定を行いました。
また、操作方法についてもレクチャーを行いました。
事例の詳細については以下のページをご確認ください。
修理事例:大阪府羽曳野市 ノートパソコンの初期設定/富士通 Windows 10
初期設定代行事例3
パソコンを初期化したお客様より、初期設定のご依頼があった際の事例です。
1からセットアップを行うため、お客様のご希望を伺い、無線LANの設定を行いインターネットが使えることを確認。
その後、メール設定、Officeソフトの設定、セキュリティー対策の設定も行いました。
事例の詳細については以下のページをご確認ください。
修理事例:北海道札幌市西区 ノートパソコンの初期設定/NEC Windows 8.1/8
このようにパソコンに不具合がなく、初期設定の代行や操作方法のレッスンについてもご相談を受けつけております。
パソコン周りでお困りの事がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。