iPhoneの電源が落ちてしまう原因
iPhoneの電源が落ちてしまう原因にはソフトウェアの問題とハードウェアの問題どちらも考えられます。
長く使い続けているiPhoneはもちろん、購入したばかりのiPhoneでも電源が落ちてしまうトラブルは起こり得ます。
まずは原因から、当てはまる項目はないか一つ一つチェックしていきましょう。
バッテリー劣化
長く使用しているiPhoneであれば内蔵バッテリーの劣化が原因となっている可能性があります。
これはiPhoneに限った話ではなく、スマートフォンの内蔵バッテリーはすべて消耗品と考えてよいでしょう。
一般的にiPhoneのバッテリーの寿命は3年程度と言われています。
これはあくまで目安なのでユーザーの使い方次第で寿命が延びることも縮むこともあります。
バッテリーの寿命が近づいてくると、新品時と比べて徐々に充電の消費が早くなるのを感じるようになります。
iOSの不具合
基本的にiPhoneのソフトウェアであるiOSは定期的にアップデートが必要になります。
しかしまれにアップデート直後にiPhoneに不具合が発生することがあり、この場合はiOSのアップデートが原因である可能性が高いでしょう。
iPhoneのモデルとiOSの相性が悪かったり、通信が不安定な状態でアップデートを実行してしまったりするケースが主に不具合を引き起こしている理由として考えられます。
iPhoneの電源が落ちるようになったら、直前にiOSのアップデートが実行されていなかったか確認してみましょう。
インストールしているアプリの不具合
インストールしているアプリのアップデートを長い間放置している、リリースされたばかりのアプリを使用しているなどの場合、アプリの不具合が原因として考えられます。
また、アプリに問題が無くてもiOSのバージョンが古すぎたりすると相性の問題でiPhoneの電源が落ちる可能性があります。
他のアプリでも同様の現象が起きるかを確認し、問題がアプリにあるのか、iPhone本体にあるのかを見極めましょう。
ウイルス感染
インターネットに繋がっている媒体は、いつでもウイルス感染の危機にさらされています。
Webサイトやメールに添付されているファイルからウイルスに感染してしまうケースも少なくありません。
また、飲食店や公共の場で提供されているフリーWi-Fiを介してウイルスに感染してしまうこともあります。
ウイルスが情報を盗むためにバックグラウンドで動作を続けることによりメモリ容量が圧迫されることにより、電源が落ちてしまうトラブルにつながります。
しかし、iPhone自体がウイルスに感染しにくい作りになっているので、比較的ウイルス感染が原因となっている可能性は低いでしょう。
高温、低温な状態での使用
iPhoneは精密機械であり、本体内部には様々な回路や基盤が備えられていますので極端に高温、低温な環境には弱いという特徴があります。
例えばiPhoneで同時にたくさんの処理を行おうとした場合や長時間使用した場合本体が熱くなることがありますが、そういった状況では本体の故障を未然に防ぐために自動的に電源が落ちる仕組みになっています。
また、山の高所や気象などが原因で極低温にさらされた場合も、内蔵バッテリーの電圧が下がり電源が落ちてしまうので注意が必要です。
「脱獄」による不具合
通常iPhoneは「App Store」から提供されているApple公認のアプリしかインストールができませんが、「脱獄(JailBreak)」と呼ばれる非公式の改造をiPhoneに施すことにより、Appleの非公認アプリもインストールできるようになります。
しかしこれはApple社の許可なく改変を行うこととなるため、iPhoneに不具合が起こりやすく、また万が一不具合が発生したとしてもAppleのサポートを受けることができなくなってしまいます。
公認アプリと違い、Apple独自の審査を受けていないアプリはセキュリティ面も危うく、最悪の場合コンピューターウイルスに感染してしまう恐れがあります。
本体のスペック不足
iPhoneは機種ごとに何パターンかのメモリ容量を用意しており、その容量はモデルによって様々です。
iPhone本体のメモリ容量が足りなくなると、メモリ不足により突然電源が落ちてしまうケースもあります。
動作が重くなってきたと感じたらメモリが足りなくなってきているサインです。
本体の故障
ここまでご紹介した原因の中に当てはまるものがなければ、iPhone本体が故障しているのかもしれません。
製造段階で初期不良が発生していた、iPhoneを水没させてしまったなど様々なケースが考えられます。
8つの対処方法
ここからは実際に電源が落ちてしまった際にまず行いたい対処方法をご紹介します。
自身で行うことができる方法もありますので、一つずつ試してみましょう。
強制再起動
まず試すことができる簡単な方法は強制再起動です。
強制再起動はハードウェアリセットとも呼ばれており、起動中のアプリやシステムを強制的に終了させることができます。
こちらの手順は機種ごとに異なりますので、お手持ちのiPhoneの機種を確認し適切な方法で進めましょう。
- ホームボタンと電源ボタンを長押し
- 電源オフのスライダーをドラッグして電源を切る
- 数分放置し、その後電源ボタンを長押しして再起動
- 音量ダウンボタンと電源ボタンを長押し
- 電源オフのスライダーをドラッグして電源を切る
- 数分放置し、その後電源ボタンを長押しして再起動
- 音量アップボタンを一瞬押して離す
- 音量ダウンボタンを一瞬押して離す
- 電源ボタンを長押しする
- 電源オフのスライダーをドラッグして電源を切る
- 数分放置し、その後電源ボタンを長押しして再起動
最新のiOSへのアップデート
インストールしているアプリとiOSのバージョンの相性が原因で電源が落ちてしまう場合は、iOSを最新のバージョンへアップデートしましょう。
また、アップデートの際通信環境が悪いと正常にアップデートが完了しない可能性があるので、Wi-Fi環境のある場所でアップデートを行うと安全です。
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」とタップ
- 「今すぐインストール」もしくは「ダウンロードとインストール」をタップ
- 利用条件を読み、問題なければ「同意する」をタップ
- アップデート後に再起動されるので、最新バージョンにアップデートされていることを確認して完了
また、設定で「自動」をオンにしておくと、iOSの最新バージョンがリリースされたタイミングで自動的にアップデートが行われます。
バッテリーのリフレッシュ
内蔵バッテリーの劣化が疑われる場合はバッテリーリフレッシュを試してみましょう。
バッテリーリフレッシュとは、電池残量の誤表示を正常な表示に戻す機能です。
バッテリーの劣化が改善するわけではありませんが、電池残量の表示が間違っているために充電の減りが早く感じている可能性もありますのでまずは試してみましょう。
- 充電が0%になるまでiPhoneを使用する
- 充電が0%になると自動的に電源が落ちるので、そのまま3時間程度放置する
- 充電器に接続して、100%まで充電する
これでバッテリーリフレッシュ完了です。
バッテリーリフレッシュを行っても問題が解決しなければ残量の誤表示ではなくバッテリーの劣化である可能性が高いので、メーカーや修理店などに依頼し内蔵バッテリーの交換を検討しましょう。
不要なアプリの削除
iPhoneのメモリ不足が考えられる場合は普段使用していないアプリや容量を圧迫しているアプリの削除を検討しましょう。
また、同時に複数のアプリを起動しているとその分メモリ容量への負荷も大きくなってしまいます。
使用しないアプリは都度バックグラウンドから削除するようにしましょう。
ウイルス対策ソフトのインストール
原因の項目にて述べた通り、Webサイトやメールに添付されているファイル、フリーWi-Fiを介してある日突然ウイルスに感染してしまうことがあります。
ウイルスに感染してしまうと突然電源が落ちたり、不特定多数にウイルス拡散用のメールを送られてしまったりといったトラブルに見舞われてしまいます。
取り返しのつかないことになってしまう前に、ウイルス対策ソフトをインストールしてウイルス感染を未然に防ぎましょう。
使用環境の改善
iPhoneの推奨動作完了は0~35度と公式より発表されています。
真夏の車内にiPhoneを放置しない、本体が発熱していたら熱が収まるまでしばらく使用を控えるなど、使用環境や使用方法に少し気を配るだけで回避できるトラブルは多くあります。
また、iPhoneが発熱しているからといって冷蔵庫に入れたりして無理に温度を下げようとするのはNGです。
本体内部に結露が発生し、内部パーツの故障につながりかねません。
そのほか、充電をしながらiPhoneを使用することも内蔵バッテリーへの負荷が大きいためできるだけ避けるようにしましょう。
本体の初期化
もしここまででご紹介した方法で解決できなければiPhoneの初期化を行うという手もあります。
ただし初期化をするということはiPhoneを工場出荷時の状態に戻すということなので、iPhone内に保存していたデータも消えてしまいます。
初期化を行う場合は、しっかりとバックアップをとった状態で行うことをおすすめいたします。
バックアップ、初期化、バックアップの復元手順については以下をご参考ください。
もし自分で初期化を行うことに抵抗があるようであれば、ファストPCリペアにご相談ください。
トラブルを引き起こしている原因を特定し、最適な処置を施します。
- パソコンとiPhoneをUSBにて接続する
- パソコンでiTunesを開き、画面の左上にあるiPhoneマークをクリック
- 「バックアップ」の「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックマークを入れる
- 「今すぐバックアップ」をクリックして完了
- iPhoneの「設定」→「一般」をタップし、一覧から「リセット」をタップ
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップし、パスコードが要求された場合は指示に従い入力する
- 「iPhoneを消去」をタップ
- 画面に「こんにちは」と表示されていたら初期化完了
- iPhoneの初期化完了画面から、右にスライド
- 「日本語」を選択し、「国または地域を選択」が日本になっていることを確認する
- キーボードの使用方法を確認
- ネットワークの選択画面で「モバイルデータ通信回線を使用」をタップ
- 「位置情報サービス」のオン/オフを選択
- 「iPhoneを選択」で「iTunesバックアップから復元」をタップ
- パソコンとiTunesをUSBで接続し、パソコン側でiTunesを開く
- 画面の左上にあるiPhoneマークをクリック
- 最新のバックアップデータを選択し、「バックアップを復元」をクリックすれば復元完了
修理を依頼
トラブルの内容によってはパーツの交換が必要になる場合もあります。
そんな場合は個人では対処が難しいのでApple公式サポートか修理専門店へ依頼をした方がよいでしょう。
しかし公式サポートの場合はお預かりから修理完了まで要する場合がありますので、お急ぎであればお近くの修理店にご相談することをおすすめします。
iPhoneのトラブルはEXPRESSにお任せください
ここまでiPhoneの電源が落ちてしまうトラブルについて、原因と対処方法を解説してきました。
ソフトウェア、ハードウェアの問題どちらも考えられるので、知識がない人が原因を特定しようとすると膨大な時間がかかってしまうかと思います。
スマートフォンの普及率は年々増加傾向にあり、今やスマートフォンを手放せなくなっている人も多いのではないでしょうか?
それなのにスマートフォンが使用できない状態に陥ってしまったら困ってしまいますよね。
そんな時はファストPCリペアにお任せください。
ファストPCリペアでは、パソコンに限らずiPhoneのトラブルにも対応しており、最短即日から修理対応にあたります。
保存されているデータを保護して、できるだけデータを消去せずに修理いたしますのでiPhone内に大事なデータが入っているという方もご安心ください。
年中無休でご相談を受け付けておりますので、まずはお気軽にフリーダイヤルよりお電話ください。