iPhoneが水没したときは
とても便利で自分のパートナーともいえる存在のスマートフォン、その中でもiPhoneを利用している方は多いのではないでしょうか。
iPhoneの故障トラブルの原因のひとつに「水没」があります。
新しめのiPhoneには防水機能が備わっているので、油断して水没の可能性がある場所でiPhoneを使用している方も多いことでしょう。
トイレで使用していて落としてしまった、お風呂で使用していて浴槽に落としてしまった、リビングで使っていてジュースをこぼしてしまったなど、日常的に使用するものであるからこそ、水没の危険は常につきまとっています。
パートナーであるiPhoneが水没して故障してしまったらとても大変です。
電話をかけられない、メールやLINEができない、音楽が聴けない、SNSやネットができない、支払いができないなどなど、色々なことに支障がでることが予想できます。
しかし、あわてずに落ち着いて対処をすることで、大事に至らない可能性もあります。
これから、「やってはいけないこと」と「行うべき対処方法」をご説明しますので、水没してしまった場合の参考になれば幸いです。
iPhoneって防水じゃないの?水没するの?
iPhoneは、iPhone6までは防水機能がついていませんでしたが、iPhone7から防水機能が標準化されました。
iPhone7やIPhone8、iPhone SE2等はIP67と呼ばれる規格の防水機能となっていて、これは防水等級が7級であることを表しています。
防水等級7級とは「一時的(30分)に一定水深(1m)の条件に水没しても内部に浸水しない」性能となっています。
ただし、あくまでも水没などの緊急時に耐久できるレベルを想定していて、常に水に濡れた状態は推奨されていません。
注意したいことが、防水試験は水温や入浴剤は考慮されていなく、常温(5~35℃)の真水で行われていることです。
お風呂の温度や水蒸気、入浴剤の成分がiPhone内部に入り込むと故障する危険性があります。
Appleでも以下のことを謡っています。
- iPhoneを身に着けたまま入浴すること
- iPhoneにシャワーをかけること
- iPhoneをサウナで使用すること
- iPhoneを意図的に水没させること
- 極度に湿度が高い条件下でiPhoneを使用すること
また、「防沫性能、耐水性能、防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって耐性が低下する可能性があります。」とも謡っています。
つまり防水機能は備えられているもの、水没による故障が0%なわけではなく、故障の可能性は十分にあるということです。
※機種によって防水性能が異なるため、Appleのサポートページにて確認してください。
iPhoneが水没したときにやりがちな、やってはいけないこと5つ
iPhoneが水没してしまった場合、ほとんどの人が慌ててしまうと思います。
そして、本来やってはいけない悪化してしまう恐れがある対処をやりがちになってしまいます。
今回はiPhoneが水没したときに絶対にやってはいけないことを5つ紹介しますので、いざというときにやってしまわないように頭に入れておきましょう。
そのまま使用する
iPhoneが水没してしまった場合、まずやってしまいがちなことが、「そのまま使用すること」です。
iPhoneが壊れていないか、データは消えていないか、異変がないかを確認するためにiPhoneを操作したくなると思いますが、グッとこらえてください。
「使えそうだし、セーフだったみたい。大丈夫そうだからこのまま使おう」と、何もせずに使用し続けることは大変危険です。
なぜなら、基盤内に水が浸入してしまった場合にショートしてしまう可能性があるためです。
最初は問題なさそうでも、時間経過と共に故障するケースもよくあるために注意が必要です。
水没した場合に、iPhoneをそのまま使用することはNGです。
ドライヤーで乾かす
モノが濡れたらドライヤーで乾かしたくなるのは人間の心理です。
しかし、水没したiPhoneに対して、早く乾かそうと思ってドライヤーをあてることはNGです。
iPhoneは精密機械です。水に弱いのはもちろんですが、熱にも弱いです。
ドライヤーの熱風をあてることで、本体の温度があがり、内部の基盤が損傷してしまう可能性もあります。
また、ドライヤーの風は強力のため、iPhone内部の濡れていなかった部分まで水が広がってしまう可能性もあります。
濡れていない部分にも水分を広げてしまう可能性があること、本体温度があがって損傷してしまう可能性があること、この2つを肝に銘じておきましょう。
ドライヤーはiPhoneの天敵です。
充電する
水没した場合は、基盤をショートさせないために、通電させないことが重要になります。
したがって、水没した直後に充電器やパソコンへ接続することは大変危険です。
水没後にiPhoneを使用しなければ充電しても良いというわけでもありません。
充電してしまっては、電源を切っていても通電して、状態が悪化する恐れがあるので気を付けてください。
iPhoneを振る
早く乾かそうと思ってiPhoneを振ることも厳禁です。
ドライヤーと同じで、iPhone内部の濡れていなかった部分まで水が広がってしまう可能性もあります。
絶対に振り回したりしないように気を付けてください。
電子レンジと冷蔵庫
冗談のようですが、一定数やってしまう人がいるのが電子レンジと冷蔵庫です。
まず電子レンジですが、「濡れちゃったからチンして乾燥させよう」と考える人がいらっしゃいます。
電子レンジは強力な電磁波が発生します。
iPhoneのような精密機器に強力な電磁波をあてると当然故障します。
濡れていてもいなくても関係なく、iPhoneを電子レンジに入れることは絶対NGです。
次に冷蔵庫ですが、「湿度が低いから早く乾くかもしれない」と考える人がいらっしゃいます。
外気との温度差でiPhoneの内部で結露が発生してしまう故障してしまう可能性があります。
冷凍庫の場合は、内部に入り込んだ水分が凍ってしまって事態が悪化してしまう危険性もあります。
電子レンジと冷蔵庫は悪化させるだけで何も解決しないため、絶対に入れないでください。
iPhoneが水没したときの対象法5つ
絶対やってはいけない対処については覚えていただけたでしょうか。
それでは、「じゃあ、何をどうすれば良いの?」という疑問にお答えします。
iPhoneが水没したときの対象法を5つご紹介しますのでぜひ実践していただければと思います。
電源を切る
水没したときに、まずやるべきことは、「電源をすぐに切ること」です。
基盤がショートしてしまっては手遅れになる可能性が高まるため、まずは電源を切りましょう。
電源さえ切っておけば、iPhone内部で電気が通っている箇所を最小限に抑えられるので、故障の被害も減らすことが期待できます。
カバーやケースを外す
電源を切ったあとは、iPhoneに取り付けているカバーやケースをすぐに外してください。
カバーやケースをつけていると水分が乾きにくくなります。
イヤホンやその他のアクセサリをつけている場合もすべて外すことを推奨します。
iPhoneを拭く
iPhoneを裸にしたあとは、水分を綺麗にふき取りましょう。
ハンカチやタオル等、水分が吸収する素材を使用して、しっかり拭きましょう。
ティッシュは濡れると、カスが入り込む可能性もあるためオススメはできません。
エアダスターを使用して、水分を拭きとばすのも有効です。
細かい部分は綿棒を使って念入りに水分を拭き取りましょう。
ここでいかにしっかり水分を拭きとれるかが重要になってくるので丁寧に実践しましょう。
ただし、Lightningコネクタは綿棒で触りすぎると故障の原因になるため注意してください。
iPhone放置する
水分を拭きとったあとは、iPhoneを放置して乾燥させましょう。
基本的には風通しの良い場所で自然乾燥させれば良いですが、密閉容器にお菓子などについている乾燥剤や生米とiPhoneを一緒に入れておくと、水分を吸収して早く乾きやすくなるのでオススメです。
SIMカードを取り出して拭く
iPhone本体も重要ですが、大事な情報が詰まっているSIMカードも放っておくと水分によって金属部分がさびてしまう可能性があるため、拭き取る必要があります。
SIMカードを取り出して、丁寧に水分を拭きとってください。
この際に注意してほしいことが3つあります。
1つ目は、iPhoneが乾いた状態でSIMカードを抜き取ることです。
iPhoneが濡れたままSIMトレーを外すと、逆に水分が浸入して故障してしまう危険があります、
必ず乾いた状態で実施することが重要です。
2つ目は、必ず電源を切った状態でSIMカードを抜き取ることです。
電源が入ったままでSIMカードを取り出すことは故障の原因にもなるので必ず電源は切ってから取り外してください。
3つ目は、取り扱いに注意することです。
SIMカードはとてもデリケートな部品のため、やわらかい布で優しく拭いてください。
布の繊維が付着すると、読み取りに支障をきたす恐れもあるため、エアダスターで吹き飛ばすと安心です。
口で吹くと唾が飛ぶ可能性があるので気を付けてください。
iPhoneが水没したのかチェックする方法
新しめのiPhoneには防水機能が備わっていることもあって、iPhoneに水をこぼしてしまったり、iPhoneを水に落としてしまったりした場合、水没したのかどうか判断が難しい場合もあると思います。
iPhoneには「LCI(液体侵入インジケータ)」が搭載されています。
水没マークや水没シールと呼ばれているもので、これをチェックすれば水没したかどうかを判断することができます。
SIMトレーの挿入口に、シールが貼られています。
このシールは水の侵入がなければ白色ですが、水が浸入していれば赤色に変わります。
このシールの色だけで水没しているかどうかが100%わかるわけではありませんが、目安のひとつにはなります。
iPhoneが水没した場合に起こる症状
iPhoneが水没したときに起きる可能性のある症例についていくつかご紹介します。
LCI(液体侵入インジケータ)が水没の有無の判断材料のひとつにはなりますが、シールが白色の場合でもこれらの現象が発生した場合は、水没が疑われます。
iPhoneの電源が入らない
水没することでとても多い症状が、iPhoneの電源が入らなくなることです。
基盤に水分が入ってショートしてしまうことで起こります。
電源が入った場合でも、リンゴループと呼ばれるアップルロゴの画面のまま画面が操作できない状態になることもあります。
iPhoneの画面の表示に異変
iPhoneの画面の表示に異変が起きることも多いです。
たとえば、音は聞こえるのに画面が真っ黒で何も表示されなかったり、ディスプレイの一部が表示されなくなったり、ディスプレイの一部の明るさが異なったり、コントラストがおかしくなったりします。
この状態になったら水没した可能性が高いため、すぐに電源を切ってください。
iPhoneの音割れ等、サウンドに異変
iPhoneのサウンドに異変が起きることもあります。
音にノイズが入ったり、マスクをしたときのような曇った聞こえ方になったりすることがあります。
スピーカーに水分が入り込むことで起きる可能性があります。
表面だけ拭いてもスピーカー内部に水分が残っている可能性もあるため、対処が必要です。
iPhoneのカメラに異変
iPhoneのカメラのレンズの内側に水が浸入すると、写真や動画撮影が正常な状態で写らなくなります。
放っておくと乾いてもレンズに跡が残って、常に写り込んだ状態になってしまうこともあります。
iPhoneの動作に異変
iPhoneの様々な動作がおかしくなる場合があります。
アプリが勝手に起動や終了したり、タップしてもちゃんと反応してくれなかったり、タップしていない場所が反応したりするような症状があります。
基盤がショートしている可能性があるので、電源をすぐに切ってください。
数日後に突然電源もつかなくなった、というケースもあります。
iPhoneの電源をつけると発熱
電源は入るし、操作も異常は見られない状態と思って普通に使用していると、iPhoneが発熱することもあります。
この場合は基盤になんらかの異常が起こっている可能性があります。
使用しつづけると、漏電を起こしてショートする原因にもなるため、異常な発熱がある場合はすぐに電源を切ってください。
操作が可能ならバックアップを取る
「電源も入るし、普通に使えた」という場合もあると思います。
使用していても発熱などの症状も見られず、問題なさそうな場合は、「なんともなかった」と安心する人も多いと思います。
しかし、基盤ショートが避けられて今は問題がなかったとしても、不純物が付着したことで腐食して、のちのち異常が現れたりすることもあるため、今のうちにデータのバックアップを取っておきましょう。
ただし、これまでの対処をやった上で行うようにしてください。
電源を落とし、ケースを外し、水分を拭きとって乾燥させていることが前提です。
そしてNG行動のひとつである「充電」はここまでの間に絶対にしないようにしてください。
また、このようなことがいつ起きてもあわてないように、日頃からバックアップを取る癖をつけましょう。
修理店に相談する
これまでにやってはいけないこととやるべき対象法、また、iPhoneが水没した場合に起こる症状をご紹介しました。
iPhoneが水没した場合に起こる症状が発生した場合は、すぐに修理店に相談しましょう。
また、これらを実施することで故障を回避した場合でも、時間をかけて基盤の腐食が進行する可能性は残っているので同じように修理店に相談することをオススメします。
Apple直営のApple StoreやAppleが正規に認めた修理店であるApple正規サービスプロバイダといった正規店と呼ばれるところでも修理はもちろん可能です。
Apple正規サービスプロバイダにはビックカメラやカメラノキタムラなどがあります。
ただし、正規店の利用をおすすめできる人は次の2つの条件があてはまる人になります。
AppleCare+に加入していないと保証対象外になるため、まずはAppleCare+に加入していてまだ保証期間内であることがひとつめの条件です。
もうひとつの条件が、「データが全て消えても構わない人」になります。
正規店に修理依頼を出すと、iPhoneは初期化となることがほとんどです。
そもそも配送修理の場合はiPhoneを初期化してから配送するルールとなっています。
正規店以外の業者の場合はデータを残したままの状態で修理してくれることが一般的です。
iPhoneなんていつ初期化しても問題ないよ!という人も少ないと思いますので、こういった修理業者は、iPhoneユーザーの救いになるのです。
修理業者もまた、そんなiPhoneユーザーを絶望から救いたいという気持ちが切にあるのです。
「ファストPCリペア」
iPhoneが水没してしまった場合は「ファストPCリペア」におまかせください。
水没してから早めにお持ちいただければ復活できる可能性があります。
水没後に「なんともなかった」としばらくは使うことができていた場合でも、のちのちiPhoneが重たくなったり電源が切れてしまったりすることもあります。
液体がかかってしまった場合はまずは電源を切り、そのまますぐにお持ちください。
機器の修復のほか、iPhoneからデータの復旧・救出も対応しております。
年中無休で、最短で即日に対応いたします。
まずはお気軽にフリーダイヤルよりお電話でご相談ください。
総括
ここまでいかがでしたでしょうか?
今まではiPhoneに水に落としてしまった、ジュースをこぼしてしまった等、水没してしまった場合にあわててしまう方が多かったと思います。
しかし、本記事を一読していただいた方は、やってはいけないこととやるべき対処法をご理解いただけたと思います。
水没してしまった場合は落ち着いてあわてずにやるべきことを実施し、お早めに「ファストPCリペア」にご連絡ください。