ホームネットワークとは?
家の中にあるプリンターやBDレコーダーなどの機器をネットワークで繋いで、データをやり取りする仕組み
冒頭でもお話したように、ホームネットワークは家庭内で構築するLAN(=ローカルエリアネットワーク)のことで、パソコンやスマホはもちろん、ネットワーク接続に対応している家電やゲーム機など、複数の機器間でデータをやり取りすることができるようになる仕組みです。
詳しいやり方はまた後ほどご紹介しますが、ホームネットワークを構築すると、たとえば次のようなシーンでメリットを感じることができます。
・スマホに入っている音楽を部屋のスピーカーで聴くことができる
・複数のパソコンから無線でプリンターを利用できる
・デジタルカメラで撮影した写真を無線でパソコンに送信できる
・リビングのテレビで録画した番組を他の部屋のテレビで再生できる
etc..
ホームネットワークサーバーって何?
ホームネットワークについて調べていると、「ホームネットワークサーバー」という文字を目にすることもあるかもしれません。
これは簡単に言うと、ホームネットワークで共有するためのデータが保存されている機器のことで、単純に「データを送信する側」という意味で使用されることもあります。
たとえばパソコンに保存している動画をテレビで再生する場合、パソコンからテレビにデータを送信するので、サーバーはパソコンです。
また、デジカメで撮影した写真をパソコンに送信する場合は、データの保存されているデジカメがサーバーになります。
Windowsでネットワークを接続する際に出てくるネットワークの場所の名前
「ホーム ネットワーク」は、みなさんがWindowsでインターネットに接続するための設定を行う際に、項目のひとつとして見かけることもある言葉です。
具体的には設定している「ネットワークの場所」の選択肢のひとつとして登場し、画面では以下の3つから該当するものを選びます。
・社内ネットワーク
・パブリック ネットワーク
それぞれの詳しい特徴は、また後ほど解説しますね。
ホームネットワークを作るには何が必要か
ホームネットワークで様々な通信機器を接続するためには、「ルーター」が必要です。
ルーターには物理的にLANケーブルを差し込んでつなぐ有線タイプと、LANケーブルなしでワイヤレスに接続できる無線タイプがあり、無線タイプのほうを特に「無線LANルーター」と呼びます。
スマホやゲーム機など、LANケーブルの差し込み口がそもそも付いていない機器をホームネットワークに接続するときには、無線LANルーターを用意しましょう。
ホームネットワークを構築する手順
ルーターが用意できたら、ホームネットワークは次の2ステップで構築することができます。
1.ルーターの設定を行う
まずは、インターネットの接続に必要なプロバイダのユーザー名とパスワードをルーターに登録し、ルーターを通してネットワーク接続を行えるように設定します。
インターネット回線のモデム・ルーター・パソコンを図のように接続し、ルーターの設定用CDをパソコンで読み込みましょう。
しばらく待つと自動的に設定画面が起動しますので、画面に従って操作を行ってください。
2.設定したネットワークに機器を接続する
続いて、ホームネットワークに追加したい機器の接続設定を行います。
有線で接続する場合は機器とルーターをLANケーブルで直接つなぐだけでOKですが、無線で接続する場合はパソコンやスマートフォン・その他の家電など、どの機器から接続する場合もネットワークの「SSID」と「パスワード」が必要です。
これらは先ほど設定したルーターの側面などに貼られているシールに記載されていることが多いですが、見当たらない場合は取扱説明書や設定ガイドを確認しましょう。
必要な情報が確認出来たら、あとはそれぞれの機器でネットワーク設定を開き、「Wi-Fi」の設定から自分のルーターのSSIDを選択→パスワードを入力します。
基本的には以上ですが、初心者の方には少し難しいところもあるかもしれません。
特に、用意したルーターに設定用CDが付属していなかった場合は、手動で設定を行うことになります。
「自分で設定するのはちょっと自信がないかも…」というみなさんは、パソコン修理店に構築そのものを依頼するのが1番簡単でおすすめです。
インターネットに接続するとでてくる「ネットワークの場所の設定」って何?
ここからは、もうひとつの「ホーム ネットワーク」=インターネット接続設定に出てくる「ネットワークの場所」についてご紹介していきます。
ネットワークの場所は、文字通りそのパソコンをどこで使用するかを設定する項目です。
全部で3つの選択肢があり、該当するケースを1つ選んで設定します。
・社内ネットワーク:職場でインターネットに接続する場合
・パブリック ネットワーク:カフェや空港など公共の場所でインターネットに接続する場合
この中では「パブリック ネットワーク」だけが少し特殊で、ネットワークには身内以外のまったく知らない人が参加していることが前提となっています。
一方、「ホーム ネットワーク」と「社内ネットワーク」は、メンバーが家族か職場の同僚かの違いはありますが、ネットワークに参加している人が全員知り合いの場合に選ぶ項目です。
選んだネットワークの種類に応じて、自動で最適なセキュリティ設定が適用されますので、安全にネットワーク接続を行うためにも正しい項目を選択しましょう。
最初の設定を間違えたから設定を変更したい・・・そんなときは
有線LAN 接続の場合
「ネットワークの場所」の設定は、後から変更することもできます。
接続が有線か無線かで手順が異なりますので、まずは有線のケースから見ていきましょう。
Windows 10の場合
- タスクバーの「スタート」(Windowsのロゴ)を右クリックし、「設定」→「ネットワークとインターネット」を選択します。
- 左側のメニューから「イーサネット」を選択し、「接続済み」と表示されているアイコンをクリックしてください。
- ネットワークの場所をホームor社内ネットワークに変更したい場合は「このPCを検出可能にする」をオンに、パブリックネットワークに変更したい場合はオフに切り替えましょう。
Windows 8の場合
- 画面右下にマウスポインタを移動させ、チャームが表示されたら「設定」を選択します。
- ネットワークアイコンをクリックし、「接続済み」と表示されているネットワークを右クリック→「共有のオン/オフを切り替える」を選択しましょう。
- 「PCの共有をオンにしてこのネットワークのデバイスに接続しますか?」と表示されるので、パブリックネットワークに変更したい場合は「いいえ」を、ホームor社内ネットワークに変更したい場合は「はい」をクリックしてください。
Windows 7の場合
- タスクバーの「スタート」(Windowsのロゴ)をクリックし、「コントロールパネル」を開きます。
- 「ネットワークとインターネット」→「ネットワークと共有センター」をクリックし、「アクティブなネットワークの表示」の下にあるネットワークを選択してください。
- ホーム・社内・パブリックの3つの選択肢が表示されますので、変更したいネットワークを選択し、「閉じる」ボタンをクリックします。
無線LAN接続の場合
無線で接続している場合、Windows 10はこちらの手順を参考にしてください。
Windows 8とWindows 7は先ほどご紹介した有線接続のときの手順と同じです。
Windows 10の場合
- タスクバーの「スタート」(Windowsのロゴ)を右クリックし、「設定」→「ネットワークとインターネット」を選択します。
- 左側のメニューから「Wi-Fi」を選択し、「接続済み」と表示されているネットワークをクリックします。
- ネットワークの場所をホームor社内ネットワークに変更したい場合は「このPCを検出可能にする」をオンに、パブリックネットワークに変更したい場合はオフに切り替えましょう。
ホームネットワークで生活を便利に
ご紹介してきたように、ホームネットワークを構築すればiPhoneやAndroidなどのスマートフォン、タブレット、PCに家電製品など、家の中の様々な機器同士で通信を行うことができます。
特に無線で通信が可能なWi-Fi機能付きの機器は、ケーブルがかさばることもなくスマートで便利です。
また、ホームネットワークにはインターネット接続の場所を表す意味合いもあります。
間違って設定してしまっても後から変更することができますので、今回ご紹介した方法を参考に正しく設定してみてくださいね。