リモートワークやWeb会議で必要になるため自宅のパソコンにWebカメラをつないだにもかかわらず、正しく動作してくれない場合があります。
そこでこの記事では、どこに問題があるかを確認する際に、順番に見ていきたいチェック項目について解説していきます。
カメラ側の問題が考えられるチェックポイント
パソコンに接続したWebカメラが動作しないとき、Webカメラ側の問題とパソコン側の問題の双方の原因が考えられます。
まずは新しく接続したカメラ側にトラブルの原因がないかを確認するため、カメラ側で起きていると考えられるトラブルの原因について解説していきます。
カメラが動作する状態になっているか
まず基本的な確認事項ですが、Webカメラの電源が入っていない可能性があります。
電源ボタンがオンになっているかを確認してください。
ウェブカメラはUSBによる接続で自動で給電されるものもありますが、別途ACアダプターを接続してご自宅のコンセントにつないだり、付属のバッテリーを充電したりする必要がある製品もあります。
お手持ちの製品の電源が正しくオンになっているかを確認してください。
電源が付いていることが確認出来たら、次はカメラの動作モードを確認しましょう。
Webカメラモード以外のものに設定していた場合、お手持ちの製品がWebカメラとして動作していない場合もあります。
カメラの電源を一度切って再起動すると、正しく動作する可能性もあるのでお試しください。
カメラは正しく接続されているか
Webカメラの電源がオンになって正常に動作していると判明した後は、Webカメラとパソコンが正しく接続されているかを確認します。
お手持ちのWebカメラとパソコンをつなぐケーブルなどが、説明書の通りに接続されているかを確認してください。
間違ったポート(差し込み口)にケーブルをつないでいたり、接続が必要なコードが足りていなかったりすると、パソコンがWebカメラを認識してくれません。
極めて基本的な事項ですが、カメラやパソコンを動かした際に、つないでいたケーブルが抜けている可能性もあります。
WebカメラとパソコンをUSBケーブルで接続している場合、USB接続は接続が不安定になりやすいという欠点があります。
一度USBケーブルを抜いて挿し直したり、隣のUSBポートにつなぎ直したりすると、パソコンがWebカメラを認識してくれる場合があります。
同様に無線接続の場合も一度接続を切って再度接続し直すと、パソコンがWebカメラを認識してくれる可能性がありますのでお試しください。
カメラがPCのWindowsに対応しているか
お手持ちのWebカメラが古い製品であった場合、自宅のパソコンのOS(Windows 10などといった、パソコンを動かす基本システムのこと)に対応していない場合があります。
購入したメーカーのホームページなどを見て、お手持ちのWebカメラがパソコンのOSに対応したものであるかを確認してください。
最新のOSであるWindows 10に対応しているかを自分で確かめる方法として、専門的な方法になりますがパソコン側のデバイス マネージャーから確認する方法があります。
2.[ドライバー] タブから[ドライバーの詳細] ボタンを選んでクリックし、表示されたファイル名を確認
※stream.sys を含んでいるファイルが見つかった場合、お手持ちのカメラは Windows 7 以前に設計されたものであるため、Windows 10には対応していないことが分かります。
ただしこの方法はそもそもWebカメラがパソコンに認識されていなければ不可能です。
Webカメラが古くて動作しない場合は、新しいWebカメラの購入を検討する必要があります。
カメラそのものが故障していないか
Webカメラが反応しなかったり正常に動作したりしない場合は、そもそもWebカメラの故障が考えられます。
他のパソコンなどにつないでWebカメラが正常に動作するかを確認してください。
また、別のWebカメラがある場合はそちらをパソコンにつないでみるのもよいでしょう。
代わりのWebカメラが正しく動作する場合は、動かないカメラの故障が考えられます。
お手持ちの保証書などに書かれた事項を確認して、交換や修理を検討してください。
使いたいアプリ側の問題が考えられるチェックポイント
Webカメラとパソコンが正しく接続されているにもかかわらずWebカメラが動作しない場合は、パソコンにインストールしたアプリケーションの設定などに問題がある可能性があります。
まず他のアプリで試してみる
使用を検討していたアプリの他にインストールしているアプリケーションがある場合、元のアプリを終了してそちらのアプリを起動してください。
別のアプリでWebカメラが正しく動作した場合、アプリの側に問題があることが分かります。
アプリの設定を見直すか、正しく動作したアプリの方を使用するようにしてください。
また、Webカメラをテストする手段として、Windowsに標準で搭載されている「カメラ」アプリを使用する方法があります。
デスクトップ画面の左下にあるスタートボタンをクリックし、アプリの選択画面から「カメラ」を起動します。
するとWebカメラへのアクセス許可を確認する画面が出るので「はい」を選択してください。
カメラアプリが立ち上がって画面にWebカメラの映像が映し出されます。
アプリがカメラにアクセスできるようになっているか
パソコンがWebカメラを認識しているのにアプリで使えなかったり、他のアプリで正しく使えるにもかかわらず使用したいアプリでのみWebカメラが動作しなかったりする場合、Windowsの設定でアプリ側にWebカメラへのアクセス許可が出ていない可能性があります。
以下手順でアクセス権限の確認を行いましょう。
2.右下の「プライバシー」をクリックして表示された画面の左側のタブを確認
3.「カメラ」という項目を見つけたら、そこをクリック
4.右側の表示がカメラの設定の確認画面なので、「アプリがカメラにアクセスできるようにする」という項目が「オフ」になっている場合は、「オン」に設定
5.下のアプリの設定画面で、自分の使いたいアプリが「オフ」になっていた場合は、「オン」に設定し直す
誤ったアプリの設定をしていないか
アクセスを許可しているにもかかわらずWebカメラを使用できない場合、アプリの設定が正しいかを説明書などを読んで確認してください。
アプリの設定画面でWebカメラを使用する設定にしていないため、Webカメラが動作していなかった場合があります。
アプリによっては使用するカメラを選択するものもあります。
例えばパソコンに内蔵されたカメラがあり、そちらを使用するよう設定していたため、Webカメラが動作していなかったということも考えられます。
他のアプリでカメラを起動していないか
Webカメラを使用するアプリを複数起動している場合、他のアプリにWebカメラが専有されて使用したいアプリで使えなくなっている可能性があります。
まずは他のアプリを終了してから使いたいアプリを起動してみてください。
それでも難しい場合、最後の手段として使いたいアプリ以外を全て終了したクリーンな状態で起動することをおすすめします。
PC側の問題が考えられるチェックポイント
Webカメラとアプリの設定に問題がないにも関わらずWebカメラが動作しない場合、パソコンの側に問題があることが考えられます。
セキュリティソフトが入っていない
セキュリティソフトやウィルス対策ソフトの設定を確認してください。
これらのアプリにはセキュリティ対策のため、パソコンが不審な装置で異常な動作をしないように、新しく接続したハードウェアの使用を制限する機能がついているものもあります。
そのため設定でWebカメラの使用の許可をする必要があります。
セキュリティソフトやウィルス対策ソフトを一時停止して、Webカメラが動作するかを確認してください。
正しく動作した場合は、セキュリティソフトなどの設定に問題があります。
マニュアルなどを見て設定画面から使用の許可を行いましょう。
なおセキュリティ対策のため、確認が終了したら一度停止したアプリを再起動するのを忘れないようにしてください。
ドライバーが機能していない
パソコンに新しくハードウェアを接続したとき、パソコンにドライバー(ハードウェアを動作させるためのソフトウェア)をインストールします。
このドライバーがインストールされていなかったり古いものだったりして正しく機能していないと、Webカメラが動作しない場合があるため、ドライバーの状況を確認する必要があります。
Windows画面の左下にあるスタートボタンを「右クリック」(左クリックではない点に気をつけてください)して出たメニューから、「デバイスマネージャー」を選択します。
「カメラ」や「イメージング デバイス」、または「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」の項目の中から利用しているWebカメラを探します。
右クリックするとメニューが出るので「プロパティ」をクリックしてメニューを表示すると、ドライバーの情報が出るので、Windows 10に正しく対応したものであるか、最新版のドライバーであるかを確認してください。
ドライバーが古いものであった場合は、Webカメラの解説者や購入元のホームページを確認して、ドライバーの更新を行ってください。
また、ドライバーのインストールが不正に終了していた場合、インストールし直すことで動作が正常になる場合があります。
デバイスマネージャーから「デバイスのアンインストール」を選択して一度Webカメラの情報を削除した後、再びWebカメラを接続し直してください。
すると再びパソコンにWebカメラが認識されて、ドライバーがインストールし直されます。
そのほか、それまで正常に動作していたにもかかわらず、新しいドライバーを導入して動かなくなった場合は、ドライバーのロールバックを行う必要があります。
新しいドライバーに不具合が含まれていた可能性があるためです。
デバイスマネージャーからWebカメラを右クリックしてプロパティを選択し、ドライバーの情報画面を開きます。
「ドライバーを元に戻す」を選択すると確認画面が出るので「はい」を選択してください。
ドライバーのロールバックが行われて古いドライバーで起動するようになります。
再起動で改善することも!
故障の確認中は、タイミングを見てパソコンの再起動を何度か試してください。
パソコンに一時的な不具合が起こっていて、Webカメラが使えなくなっていた場合、パソコンを再起動してリフレッシュさせることで、挙動が元に戻る可能性があるからです。
また、上記の一連の方法を試した場合、パソコンを再起動することで設定などが新しいものに反映される場合があります。
せっかく正しい設定したのにもかかわらず、再起動をしないまま設定が反映されないため直ったのを確認できないままでは、時間を無駄にしてしまうことになります。
パソコンの設定を変更するなど大きな変化を試したときは、その都度パソコンを再起動して、挙動を確認してみましょう。
自分で対処するのが難しいと感じたら修理専門店へ
Webカメラが映らないときはまずはWebカメラ側の接続や電源を確認して、それからパソコンやアプリの設定を確認しつつ、パソコンの再起動も何度か試してみてください。
新しく購入した機器が正しく動作しない場合は、どこに問題があるのか分からずすごく心配になってしまいますが、一つ一つ順番にチェック項目を確認してくことで落ち着いて対処することができます。
どうしてもWebカメラが動かず原因も自分で判断するのが難しいと思った場合は、ファストPCリペアへご相談ください。
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