Surfaceのキーボードが反応しないときの対処法
Surfaceのキーボードが反応しないときの対処法は、主に以下の6ステップです。
- Surfaceキーボードの接続を確認する
- Surfaceを再起動する
- Windowsをアップデートする
- Surface本体の設定を変える
- ドライバーを削除し再インストールする
- Surfaceのトラブルシューティングツールを使う
基本的には上記の手順で解決する場合が多いです。しかし、もし上記を試してもキーボードが反応しない場合は、Surface本体やキーボードの故障が考えられます。違うキーボードで接続を試してみるか、パソコン修理業者への相談を検討しましょう。
1. Surfaceキーボードの接続を確認する
まずはSurface本体とキーボードの接続を確認しましょう。本体に直接接続するタイプのキーボードの場合は、以下の手順で再接続します。
- 一度本体からキーボードを取り外す
- 接続部分を確認し、ホコリやゴミが付いていないかを確認
- 必要に応じて接続部分を掃除
- 再びパソコンに接続する
上記の対処法で改善されなければ、外側のカバーを外して再度試してみるとキーボードが反応するようになるケースがあります。Surfaceは本体とキーボードがずれて接続不良が起きやすいためこの対処法で改善するケースが多いです。
また、キーボードがBluetooth接続タイプの場合は、接続が切れている可能性があるため、以下の方法で接続します。
- Surfaceキーボードの左横にある接続ボタンを3秒以上押す
- キーボードのLED ライトが点滅するのを確認
- Surface本体の設定画面を開く
- 「Bluetooth またはその他の デバイスを追加する」を選択
- 「Surface Keyboard」を選択
- キーボードのPINコードを入力
- 「Enter」キーを押して完了
2.Surfaceを再起動する
キーボードを再接続しても反応がない場合は、以下の手順でSurface本体を再起動
してみましょう。
- 画面左下のWindowsボタンを選択
- 電源マークを選択
- 「シャットダウン」を選択
- 電源が切れたことを確認
- Surface本体に接続されている電源とACアダプタを抜く
- コンセントから電源ケーブルを抜く
- 3分待機する
- コンセントに電源ケーブルを差す
- Surface本体に電源とACアダプタを接続する
- 本体の電源を入れる
上記は通常の再起動ではなく、シャットダウンして「放電」を行い再び起動する手順です。放電とは、パソコン本体内に溜まってしまった電気を放出する方法のこと。放電することでキーボードとの接続が改善されることがしばしばあります。
通常の手順で再起動できない場合は強制終了
先に紹介した手順で再起動できない場合は、強制終了を試してみましょう。強制終了はツーボタンシャットダウンとも呼ばれます。手順は機種により異なるため、ご自身がお使いの機種の手順に沿って強制終了してください。
【Surface Pro (第5世代)・Pro 6・Pro 7・Pro X】1.本体が起動している状態で電源ボタンを20秒程押し続ける
2.Windowsのロゴが表示されたら、電源ボタンから指を離す
3.電源が切れたことを確認し、再度電源ボタンを押してSurfaceを起動させる
【Surface Pro・Pro 2・Pro 3・Pro 4】
1.本体が起動している状態で電源ボタンを30秒程押し続ける
2.電源ボタンと音量を上げるボタンを同時に15秒程押し続ける
(画面が変わっても、15秒間押し続けましょう)
3.電源が切れたことを確認し、10秒程度待ってから再度電源ボタンを押して、Surfaceを起動させる
【Laptopシリーズ】
1.本体が起動している状態で電源ボタンを10秒程押し続ける
2.電源が切れたことを確認し、10秒程度待ってから再度電源ボタンを押して、Surfaceを起動させる
3.Microsoftのロゴが表示されたあと、キーボードが反応するかチェックする
強制終了をおこなうことで、Surfaceの内部的な問題により起きていた接続不良が解決する可能性があります。
3. Windowsをアップデートする
再起動を試しても解決しない場合、Windowsが最新の状態に更新されているかを確認しましょう。Windowsを更新することで、Windows側の不具合が解決され、キーボードを正しく認識するようになる可能性があります。手順は以下のとおりです。
- 画面左下のwindowsボタンを押す
- 「設定」を選択
- メニューから「更新とセキュリティ」を選択
- 「Windows Update」をクリックします
- 「更新プログラムのチェック」「今すぐインストール」「今すぐ再起動」など表示されている説明に従って更新を行う
4の手順で「お使いの端末は最新の状態です」といった表示が出ており、Windowsが最新版だとわかった場合は、この対処法をスキップして次に進んでください。
なお更新には1時間以上かかる場合もあります。時間には余裕をもっておこないましょう。更新してもキーボードが反応しない場合は、設定やキーボード本体に何らかの不具合が生じていると考えられます。
4. Surface本体の設定を変える
次にSurface本体の設定を変えてみましょう。試しておきたい操作は、以下のとおりです。
- キーボードの簡単操作機能を無効にする
- キーボードデバイスを再起動する
- 高速スタートアップを無効にする
キーボードの簡単操作や高速スタートアップなどの設定を有効にしていると、うまくキーボードを認識せず反応しない場合があります。そのためこれらの設定を一度無効にしたうえで、キーボードが反応するか確かめましょう。
キーボードの簡単操作機能を無効にする
まずはキーボードの簡単操作機能を無効にしましょう。初期設定ではすべてオフになっているケースが多いため、すでにオフになっている状態の方は次のステップへ飛んでください。
簡単操作機能を無効にする手順は、以下のとおりです。
- 画面左下のWindowsマークを選択
- 「設定」を選択
- 「簡単操作」を選択
- 画面左側の「キーボード」を選択
- 「実際のキーボードを使わずにデバイスを使用する」・「固定キー機能を使用する」など、すべての機能をオフにする
上記の手順を完了したら、再度キーボードを接続して反応を確認しましょう。なお簡単操作設定をオフにしても、キーボードが極端に使いにくくなるといったことはありません。
キーボードデバイスを再起動する
続いてキーボードデバイスドライバーを下記の手順で再起動します。
- 画面左下のWindowsマークにマウスポインタを合わせ、右クリックする
- 「デバイスマネージャー」を選択
- 「キーボード」の左側にある下矢印を選択
- お使いのキーボードのデバイスドライバー名を右クリック
- 「デバイスを無効にする」を選択
- 再び無効にしたデバイスドライバー名をクリックし、「デバイスを有効にする」を選択
- デバイスマネージャーを閉じて、キーボードの反応をチェックする
4のステップでは、キーボード名が複数表示されるケースがあります。以下のとおりキーボードによって表示名が異なるため、現在接続しているキーボードのデバイスを再起動しましょう。
Surface Hid Mini Driver・Surfaceタイプカバーフィルターデバイス【USBキーボードの場合】HIDキーボードデバイス
高速スタートアップを無効にする
高速スタートアップ設定が原因でキーボードが反応しないケースもあります。以下の手順で高速スタートアップを無効にし、キーボードの反応を確認しましょう。
- 画面左下にある「Windowsマーク」を選択
- 「電源オプション」を選択
- 関連設定から「電源の追加設定」を選択
- 「電源ボタンの動作を選択する」を選択
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックする
- 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外し、「変更の保存」を選択
- Surfaceを再起動する
上記の手順で改善した場合、高速スタートアップは常時オフにしておきましょう。
高速スタートアップは、Windowsをすばやく起動させるために搭載された機能です。早く起動するためにシャットダウン時の設定をそのまま保存しておくという特徴があります。しかしこの性質から、前回シャットダウン時とまったく同じ立ち上げ環境でなければならないといった条件があり、起動時に不具合が起きることもしばしば。
そのため、あえて高速スタートアップはオフにしておくといった方も少なくありません。高速スタートアップをオフにしたうえで立ち上げを早くしたい方は、デスクトップに表示されるファイルやアイコンを減らしたり、常時起動するアプリを減らしたりするといった方法があります。
5.ドライバーを削除し再インストールする
キーボードデバイスを再起動してもキーボードが反応しない場合は、ドライバーを一度削除(アンインストール)して再度インストールしてみましょう。手順は以下のとおりです。
- 画面左下のWindowsマークを右クリック
- 「デバイスマネージャー」を選択
- 「キーボード」の左側にある下矢印を選択
- お使いのキーボードのデバイスドライバー名を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」を選択し、表示された内容を読んで問題なければ「アンインストール」を選択
(※「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」にはチェックを入れない) - アンインストールできたことを確認し、パソコンを再起動する
- キーボードの反応をチェックする
5のステップでは、「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」といったチェックボックスが表示される可能性があります。このチェックボックスには、チェックを付けないように注意しましょう。チェックを入れた場合、再インストールができなくなる可能性があります。
6.Surfaceのトラブルシューティングツールを使う
ここまでの手順でキーボードの反応が改善しない場合、基本的には以下の原因ではないと判断できます。
- 接続不良
- Windows側の問題
- Surface本体の設定
- ドライバーの問題
こうなると複数の問題が原因である可能性もあるため、一つひとつ操作をして原因を突き止めるのは難しいでしょう。そこで試していただきたいのが、Surfaceのトラブルシューティング機能です。トラブルシューティング機能とは、現在起きている不具合の原因を特定し、改善方法をアナウンスしてくれる機能を指します。以下の手順でトラブルシューティングを実施してみましょう。
- タスクバーからタッチキーボードボタンを起動する
- タスクバーの検索ボックスに「Surface 診断ツールキット」と入力
- 「Surface 診断ツールキット」を起動
- 診断を待ち、結果を確認
- 必要に応じて画面の指示に従い操作を進める
- Surfaceを再起動し、キーボードの反応をチェックする
診断ツールキットがインストールされていない場合や、自身でアンインストールした場合はMicrosoft storeからインストールが可能です。
修復には15分以上、長ければ1時間以上かかることもあります。所要時間はインターネット接続の状態や、診断ツールで修復を行う必要があるかどうかによって異なるため、時間には余裕をもって操作しましょう。
なお診断途中に別の操作を行ったりSurfaceをシャットダウンすると、正常に診断結果が出なくなることがあります。診断中は本体に触れず、待ちましょう。
上記の手順で解決しない場合は
これまで紹介した手順でキーボードの反応が改善しない場合は、キーボードやSurface本体が故障している可能性があります。異なるキーボードで接続を試すか、修理に出すといった対処を検討しましょう。
キーボードを買い替える
Surface ProやGoといった機種のタイプカバーは、公式サイトでおよそ1万7,000~1万9,000円で購入できます。ペン付きのタイプは3万円前後です。
また純正のキーボードではなく、Bluetooth接続できる安いキーボードを持っておくのも1つの手でしょう。予備でキーボードを持っておけば、修理に出している時間がない場合にも取り急ぎパソコンが使えます。
なおほかのキーボードが問題なく接続できる場合は、元のキーボード側に何らかの問題があると考えられます。
パソコン修理業者に相談する
時間がある場合は、修理業者に依頼してSurfaceとキーボードの接続をチェックしてもらいましょう。Surfaceは基本的に購入から1年間の無料保証期間が付いています。保証期間内であれば保証書を手元に用意のうえ、メーカーに直接問い合わせて修理を依頼しましょう。
保証期間を過ぎている場合は、パソコン修理の専門業者を利用するのがおすすめです。なお自分でSurfaceを初期化してみるのも手ですが、初期化はデータのバックアップを取っておく必要があるうえにデータが消えるリスクが伴います。
さらに初期化したからといって、不具合が解決するわけではありません。初期化しなくても問題が解決する場合もあるため、初期化せざるを得ない状態になったら早めに修理業者への相談を検討しましょう。
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