富士通のパソコンを処分・回収する前にしておきたいこと
富士通のパソコンを処分・回収する際に、事前にやっておきたいことがいくつかあります。 具体的には以下の2つです。
- データを消去する
- データを移行しておく
1つずつ見ていきましょう。
データを消去する
パソコンを処分・回収する際は、原則としてデータを消去しておきましょう。ハードディスク(HDD)内にデータが残ったままだと、IDやパスワードを含む個人情報が流出してしまう可能性があるためです。
データ消去を行ってくれるメーカーや専門業者もありますが、それらのメーカー、専門業者でも事前にデータ消去を行っておくことを推奨している場合が多いです。 データを消去する際はデータ消去専用ソフトを使うとよいでしょう。
一般的なデータ消去手段である「パソコンの初期化」や「HDDのデータを手動で削除」だと実はデータが完全に削除されておらず、復元可能な状態になっているためです。
データを移行しておく
データを消去する際、大切なデータは必ず移行しておきましょう。 データの移行先は、外付けのHDDやSSD、クラウドストレージの3つが一般的です。
手動でデータを移行するのはやや手間のかかる作業となるため、こちらもデータ移行専用ソフトを使うことをおすすめします。 データ移行ソフトを使えばデータの移行が非常に簡単に実行できますし、ファイルのみの移行であれば無料のソフトでも可能です。
富士通のパソコンの処分・回収方法
富士通のパソコンを処分・回収する方法には以下の2つがあります。
- メーカーに依頼する
- 専門業者に依頼する
それぞれの方法の特徴、注意点について見ていきましょう。
メーカーに依頼する
1つ目はメーカー、つまり富士通にパソコンの処分・回収を依頼する方法です。 富士通には「パソコン買取サービス」と「富士通パソコンリサイクルサービス」という2つの方法があり、これらは個人なのか、法人なのかで異なる点があります。 それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
パソコン買取サービス
パソコン買取サービスは、富士通のWEBMARTでパソコンを購入した際に、これまで使用していたパソコンを買い取りしてくれるサービスです。 他社製のパソコンも買い取り可能で、日時の指定もできます。 具体的な買い取りの流れは以下の通りです。
- 「お見積・お申込み」ページより、買い取り商品を検索します。
- 価格を確認したら「買い取り申し込みをする」をクリックします。
- ご利用規約を確認し、「同意する」をクリックします。
- 名前やメールアドレスなどの必要事項を入力し、「入力確認」をクリックします。
- 「買い取り申し込み」をクリックし、必要書類をアップロードします。
必要書類は運転免許証や健康保険証などの身分証明書です。 - 身分証明書に不備がなければお引き取り希望日が確定されます。
- 引き取り日までに商品を準備しておきます。
ケーブル類などは必ず外し、宅配業者にすぐ渡せる状態にしておきましょう。 - 商品引き取り後、商品の査定が行われます。 査定が終了すると査定完了のメールが送られてくるため、査定結果を確認しましょう。
何らかの事情でメール経由で査定結果を確認できない場合は、メールとは別に送られてくる「査定報告書」で査定結果を確認することもできます。 - 査定結果に同意し、振り込みが開始されます。
振り込みは査定結果に同意した日の翌日から5営業日程度で行われます。 査定結果に同意しなかった場合は、7日間前後で商品が返却されます。
法人の場合は法人向けのパソコン買取サービスがあるため、そちらに申し込みましょう。
買い取り対象は「法人向けモデルおよびダイレクトシリーズ」、「2010年4月以降発表のパソコン(他社製含む)」、「ノートブック(ACアダプタ必須)」、「デスクトップ(液晶ディスプレイ必須)」となっています。 買い取りの流れは以下の通りです。
- 「法人様向け パソコン買取サービス」ページの「お見積り・お問い合わせはこちら」をクリックします。
- 見積依頼画面に必要事項を記入します。
- デジタルリユースよりお見積書が発行されます。
- お見積書に同意後、取引が開始されます。
- 最終査定金額に同意したら、請求書に捺印し、請求書を郵送します。
- 買い取り代金が口座に振り込まれ、データ消去作業証明書と買取証明が発行されます。
富士通パソコンリサイクルサービス
富士通パソコンリサイクルサービスは、不要になった富士通のパソコンやディスプレイを回収してくれるサービスです。 マウスやキーボードなどの付属品も同梱で回収可能です。 申し込む際には、パソコン本体の型名が必要となります。
片面はパソコン本体の側面または背面に貼られているシールに記載されています。 PCリサイクルマークのついたパソコンは無料で回収してくれますが、そうでないパソコンは回収費用が必要です。
回収費用は「デスクトップパソコン」、「ノートパソコン」、「液晶ディスプレイ」、「液晶ディスプレイ一体型パソコン」が3,300円で、「CRTディスプレイ」と「CRTディスプレイ一体型パソコン」が4,400円です。
回収費用の支払いは、クレジットカード、郵便振替、コンビニ払いの中から選択します。手続きが早いため、クレジットカードによる支払いをおすすめします。 具体的な回収の流れは以下の通りです。
- 「富士通パソコンリサイクル」ページの「お申し込みはこちら」をクリックします。
- 「使用済み家庭用パーソナルコンピュータ回収委託規約」を確認し、「同意して申し込む」をクリックします。
- 商品の型名や名前、住所などの項目を入力して申し込みます。
- 申し込み完了後、エコゆうパック伝票が送付されてきます。
伝票が届くまでの日数は、無料回収もしくはクレジットカードでの決済なら4~5日、郵便振替もしくはコンビニ払いなら10日~2週間となります。
伝票には必要な情報が全て印字されているため、記入する項目はありません。 また、申し込みをキャンセルする場合は、キャンセル料として1台につき420円払わなければなりません。 - エコゆうパック伝票が届いたら商品を梱包します。
厚手のビニール袋など破れにくいもので簡易梱包してください。
発泡スチロールなどの緩衝材は不要です。
1梱包当たり重さ30㎏、縦+横+高さを1.7m以内に収める必要があります。 - 梱包が終わったら回収を依頼します。
回収方法には「戸口集荷」と「持ち込み」の2種類があります。
戸口集荷の場合は、エコパック伝票に記載されている「引き取り依頼の連絡先」に電話して集荷を希望する日時を申し込みます。 持ち込みの場合は、最寄りの郵便窓口に梱包した商品を持ち込みます。 - 回収された商品がリサイクル工場に運ばれ、処理が完了します。
法人の場合は「富士通パソコンリサイクル」ではなく、「事業系IT製品リサイクルサービス」に申し込みましょう。 本来は複数の運搬・処分会社との契約が必要となるリサイクル処理が、事業系IT製品リサイクルサービスなら一括契約で済むため、工数削減になります。
また、複雑なマニフェスト伝票が不要となるため、システム更新時の負担が軽減され、リサイクル処理の効率化が図れます。 具体的な回収の流れは以下の通りです。
- 「事業系IT製品リサイクル」ページの「見積依頼・お問い合わせはこちら」をクリックし、必要事項を入力します。
- 受付完了後、Excel形式の見積依頼書が送られてきます。
- 見積依頼書に必要事項を入力し返信することで、見積回答書が送られてきます。
- 希望日時に運搬業者が回収に訪れ、製品がリサイクルセンターに運搬されます。
- リサイクルセンターにてリサイクル処理が実施されます。
- 作業結果が「事業系広域リサイクル処分作業完了報告書」としてまとめられ、提示されます。
メーカーに依頼する際の注意点
メーカーに依頼する場合、PCリサイクルマークがついていたとしても、内部を改造しているパソコンは回収対象外となってしまいます。パソコンを郵送する際にCDやDVDを入れたままにしてしまうと、それらが返却されることはないため、パソコンを梱包する際によく確認しておきましょう。
また、パソコン買取サービスで査定に納得がいかずパソコンが返却となった場合でも、検査時にデータが全て消去されるため、パソコンはデータが消去された状態で戻ってきます。 さらに、富士通パソコンリサイクルのキャンセルは商品引き渡し前は可能ですが、引き渡し後はキャンセルすることができません。
専門業者に依頼する
メーカーではなく、パソコンの専門業者に回収を依頼することもできます。 専門業者に回収を依頼する場合、PCリサイクルマークの有無にかかわらず回収料金が必要となる場合が多いです。 そのため、PCリサイクルマークがついたパソコンはメーカーに回収を依頼したほうがよいでしょう。
料金は3,000円から4,000円ほどの場合が多いですが、これはあくまでも基本料金のため、さらに出張費用などがかかってくることもあります。 詳細な金額については各専門業者の公式サイトなどを確認するようにしましょう。
回収したパソコンやパーツを中古で販売することが目的の専門業者は無料で回収を行っていることがあります。 回収までの流れは専門業者により異なりますが、おおむね以下のような流れとなります。
- パソコン専門業者に回収を依頼する
- パソコン専門業者から回収費用の見積もりをもらう
- 見積内容に問題がなければ正式に契約する
- パソコン専門業者がパソコンを回収もしくはパソコン専門業者に郵送する
専門業者に依頼する際の注意点
パソコン専門業者の中には、悪徳な業者も存在します。 問い合わせに対する対応が悪い、費用が相場よりも高すぎる、もしくは安すぎる、古物商許可を取っていないなどの専門業者は要注意です。
また、大抵の専門業者が全ての機種を対象に回収を行っていますが、そうではない専門業者もあります。 対応していない機種があるのかどうか、周辺機器まで回収してくれるかどうかなど、専門業者によって異なる部分については事前によく確認しておきましょう。
まとめ
今回の記事では富士通のパソコンを処分・回収する方法について解説しました。 パソコンを回収してもらう際、メーカーに依頼すると手続きにやや日数がかかってしまったり、周辺機器は回収していない場合がほとんどです。
出来るだけ早くパソコンを処分したい、周辺機器も回収してほしい、という人はぜひパソコン専門業者のファストPCリペアにお問い合わせください。 弊社ではデータの消去や周辺機器の回収にも対応しており、作業後に追加料金が発生するようなこともありません。
故障していないパソコンに限りますが、買い取りにも対応しています。 弊社はメーカー問わずすべてのパソコントラブルに精通しており、最短で即日の駆けつけ・修理対応が可能となっております。 法人のお客様はもちろん、個人のお客様もぜひお気軽にご相談ください。
富士通パソコンのリサイクル事例
ファストPCリペアでは日々様々なお問い合わせ、ご依頼をいただきます。
今回はその中から富士通のパソコンに関する事例をご紹介します。
処分に困っていたお客様からの依頼事例
15年ほど処分に困っており雨ざらし状態となっていた富士通パソコンの回収事例です。
長い間放置されていたので外はボロボロになり、型番・シリアルのラベルも見えなくなるくらいでしたが、形状から見て20年以上前にリリースされたパソコンであると推測できます。
回収の際はハードディスクまで完全に分解したことをお客様にご確認いただきました。
事例の詳細については以下のページよりご確認いただけます。
事例:千葉県千葉市若葉区 デスクトップパソコンのリサイクル回収/富士通 Windows 98/SE
お酒をこぼしてしまい回収となった事例
ノートパソコンにお酒をこぼしてしまい、電源ランプしか光らなくなってしまったお客様よりご相談いただきました。
マザーボードなど複数の部品が浸水してしまっていましたが幸いハードディスクは無事でした。
弊社にて新しくパソコンをご用意し、お酒をこぼしてしまったパソコンのデータを移行。
旧パソコンについてはリサイクル回収させていただきました。
事例の詳細については以下のページよりご確認いただけます。
事例:京都府京都市 ノートパソコンが起動しない/富士通 Windows 8.1/8
パソコンの故障により回収となった事例
パソコンが起動しないとのことでお問い合わせをいただきお伺いしました。
診断の結果、システム不良を起こしていることが判明。
使用年数も長かったので新規パソコンをご用意し、交換することとなりました。
初期設定、インターネット接続、データ移行などを対応し、旧パソコンはこちらでリサイクル回収させていただきました。
事例の詳細については以下ページよりご確認いただけます。
事例:神奈川県相模原市南区 デスクトップパソコンが起動しない/富士通 Windows 10
パソコンの寿命は7~8年といわれており、その年数を過ぎると本体に不具合が生じやすくなります。
パソコンを新規購入したので旧パソコンの処理に困っている、長く使っているせいかパソコンの動作が気になるなど、
パソコンに関することでお悩みの場合はお気軽にファストPCリペアにご相談ください。