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動作・起動系トラブル

VAIOのBIOSはどうやって起動する?起動しない場合の対処法も合わせて解説します

更新日:2022年4月27日
パソコンを構成しているプログラムに、BIOSと呼ばれるものがあります。 パソコンに詳しくない人からするとあまり馴染みのないものですが、BIOS特有の設定があったり、BIOSが原因でパソコンが起動しなくなってしまうことがあるなど、BIOSに関する知識は持っておいて損はありません。 そこで今回は、VAIOのBIOSについて、BIOSの基本情報から設定方法、起動しない場合の対処法まで詳しく解説します。
この記事の監修者
監修者:西村 敏正
西村 敏正日本PCサービス株式会社カスタマーサービス部 部長 兼 NPO法人ⅠT整備士協会 理事
2005年4月、日本PCサービス株式会社に入社。関西圏を中心に年間1,000件以上のパソコン修理などデジタルトラブル対応を6年間実施。
その後、会員サポート事業の責任者として全国からの様々なIoT機器サポート対応を行うコンタクトセンター事業の立ち上げと運営に従事し、デジタル機器サポートのスキーム構築にも9年間携わる。
また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として、中小企業のDX化を促進するため法人向けの新たな資格制度を構築。
保有資格:パソコン整備士検定/社内IT整備士検定/デジタル庁 デジタル推進委員
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BIOSとは

BIOSは「Basic Input Output System」の略で、パソコンのマザーボードに搭載されているパソコンには必須のプログラムを指します。

BIOSはキーボードなどの周辺機器やCPUなどの管理・制御が主な役割となっており、基本的には初期設定から変更を加える必要はないため、BIOSの設定画面見たことがない人も多いのではないでしょうか。

しかし、ドライブ起動順位の変更など、BIOSでしか出来ない設定もあるため、設定方法を知っておいたほうが役立つ場合があるのは間違いありません。

BIOSセットアップメニューを起動する方法

BIOSの設定を変更するにはBIOSセットアップメニューを起動させる必要があります。 BIOSセットアップメニューを起動する方法は以下の通りです。

BIOSセットアップメニューを起動する方法
  1. 電源が切れた状態で「F3」もしくは「F4」キーを押しながら電源ボタンを押します。
    VJZ12AおよびVJA121/VJPA11シリーズの場合は音量調節ボタンの「+」または「-」を押しながら電源ボタンを押します。
  2. 「VAIO レスキューモード」が表示されるので、「BIOS設定を起動」または「BIOS設定メニューを表示」を選択することで、BIOSセットアップメニューが起動します。

BIOSセットアップメニューを終了する方法

続いて、BIOSセットアップメニューを終了する方法も見ていきましょう。 VAIOは機種によって搭載されているBIOSの種類が違うため、種類ごとにセットアップメニューを終了させる方法も異なるため、それぞれ解説します。

BIOSの種類
  • VJP111およびVJP131…「Aptio BIOS」
  • VJF151およびVJF152…「InsydeBIOS」
  • 上記以外のVAIO…「PHOENIX BIOS」

「Aptio BIOS」、「InsydeBIOS」の場合

「Aptio BIOS」および「InsydeBIOS」の場合は以下のような方法となります。

BIOSセットアップメニューを終了する方法
  1. キーボードの「→」キーを押して「Exit」を選択します。
  2. 「Exit」画面が表示されるので、「Exit Setup」を選択し、「Enter」キーを押します。
    Exit Setupを選択することで、BIOSの設定を保存して終了されます。
  3. 「Save configuration and reset?」または「Save configuration changes and exit now?」というメッセージが表示されるので、「Yes」を選択し、「Enter」キーを押します。

「PHOENIX BIOS」の場合

「PHOENIX BIOS」の場合は以下のような方法となります。

BIOSセットアップメニューを終了する方法
  1. キーボードの「↓」キーを押して「Exit」を選択します。
  2. 「Save configuration changes and exit now?」というメッセージが表示されるので、「Yes」を選択し、「Enter」キーを押します。

BIOSの設定で出来ること

通常、パソコンを使う場合にはあまり目にすることのないBIOSですが、BIOSを起動すると具体的にどのような設定が出来るのでしょうか。 BIOSではさまざまな設定が可能ですが、その中でも特に設定する機会が多いであろう3つの項目を今回は紹介します。

BIOSの設定で出来ること
  • ドライブ起動順位の変更
  • パスワードの設定
  • ハードウェア診断

それぞれ詳しく解説します。

ドライブ起動順位の変更

BIOSで設定できる項目は、全体的にパソコンの知識をある程度要している人向けのものとなっていますが、その中でも特に設定する機会が多いのが「ドライブ起動順位の変更」です。

どのようなときにドライブ起動順位を変更する必要があるかというと、OSを再インストールするときや、ハードディスク(HDD)以外からOSを起動したいときです。

初期設定ではOSを起動させるために最初に起動するドライブがHDDとなっているため、OSをHDD以外、例えばCD/DVDドライブや外付けのデバイスなどから起動させたい場合に設定の変更が必要となるのです。

ドライブ起動順位は以下のような方法で変更することができます。

ドライブ起動順位を変更する方法
  1. BIOSセットアップメニューを起動します。
  2. 「→」キーを押して「Boot」を選択します。
  3. 使用可能なデバイス一覧が表示されるため、起動順位を変更したいデバイスを選択します。
  4. 「+」キーを押せば順位が一つ上がり、「-」キーを押せば順位が一つ下がります。
  5. 「F10」キーを押して「Exit Saving Changes」を選択し、「Enter」キーを押します。

パスワードの設定

パソコンに設定してあるパスワードとは別に、BIOS起動時などに機能するパスワードを設定することができます。 BIOSのパスワードまで設定している人はそれほど多くないと思いますが、設定することにより、少なからずセキュリティ面の強化につながります。

特に仕事で使うパソコンの場合には、情報漏洩の可能性を少しでも抑えるためにBIOSにもパスワードを設定する機会が訪れる可能性があります。

設定したパスワードは絶対に忘れないようにしましょう。万が一パスワードを忘れてしまうと、BIOSが起動できなくなり、パソコンが使用不可になってしまいます。

ハードウェア診断

BIOSにはハードウェアに異常がないかを検査するハードウェア診断という機能があります。 パソコンに不具合が生じた際、原因がハードウェアである可能性が少なからずあるときは、ハードウェア診断を実行すれば原因が特定できる場合があります。

VAIOのBIOSをアップデートする方法

基本的には、BIOSはアップデートする必要はありません。パソコンに搭載されたCPUに合わせた最適なバージョンとなっているためです。 しかし、CPUを交換した場合はその限りではありません。

BIOSのバージョンよりも新しいCPUは、BIOSを更新しないと正しく動作させることが出来なくなってしまいます。 VAIOの場合、初期設定で「VAIO Auto Update」が有効になっているため、更新の必要がある際は自動的にインストールされます。

VAIO Auto Updateが無効になっており、手動でアップデートプログラムを実行する場合は、VAIOのサポートページからアップデートプログラムをダウンロードしましょう。

VAIOのBIOSが起動しない原因

何らかの理由によりBIOSが起動しなくなり、パソコンが正常に動作しなくなってしまう場合があります。 BIOSが起動しない原因としては以下の3つが考えられます。

BIOSが起動しない原因
  • 周辺機器やネットワークが起動を妨げている
  • パソコン内部のホコリやゴミ
  • CMOSバックアップ電池の劣化

周辺機器やネットワークが起動を妨げている

BIOSが起動しない場合、まずはこちらの原因を確認しましょう。 周辺機器やネットワークがプログラムの読み込みや処理の負担となり、BIOSの起動を妨げている可能性があるためです。

パソコン内部のホコリやゴミ

パソコン内部のホコリやゴミによってパソコン内部のパーツに不具合が起きた結果、BIOSが起動しなくなるケースがあります。 パソコン内部のホコリやゴミによって、内部パーツの接触不良や熱暴走などが引き起こされるためです。

CMOSバックアップ電池の劣化

CMOSはパソコンを構成している部品の一つです。CMOSのバックアップ電池が劣化することで、CMOSに問題が生じ、BIOSが起動しなくなる場合があります。

VAIOのBIOSが起動しないときの対処法

最後に、BIOSが起動しないときの対処法について見ていきましょう。対処法としては以下の3つが考えられます。

BIOSが起動しない場合の対処法
  • 外部との接続を遮断する
  • パソコン内部を清掃する
  • CMOSバックアップ電池を交換する

それぞれ詳しく解説します。

外部との接続を遮断する

周辺機器を全て外し、ネットワークも遮断してからパソコンを起動してみましょう。 メモリを増設している場合は、やや面倒ですがメモリもいったん取り外してください。

これで起動するのであれば起動を妨げるほどの負担がパソコンにかかっていたということになるため、パソコンの設定・構成を見直すきっかけにもなります。

パソコン内部を清掃する

パソコン内部を清掃して、ほこりやゴミを取り除きましょう。 パソコン内部を清潔な状態に保つことは、BIOSの起動だけに限らず、さまざまなパソコンの不具合解消につながる可能性があります。

ホコリやゴミは熱暴走を引き起こすこともあるため、パソコンを長く使うという意味でも、パソコン内部の清掃はこまめに行っておきましょう。

CMOSバックアップ電池を交換する

CMOSバックアップ電池はある程度の年数が経過すると劣化していきます。 購入から年数が経過しているパソコンでBIOSが起動しなくなった場合は、CMOSバックアップ電池を交換することで解決する場合があります。

その他の原因は対処が困難

今回紹介した方法を試してもBIOSが起動しない場合は、ハードウェアの故障をはじめとした専門家でないと対処が難しい問題が発生している可能性が高いです。 あまり知識がない人がパソコン内部のパーツなどを触るのは相応のリスクが伴うため、パソコンの専門業者に依頼することをおすすめします。

まとめ

今回の記事ではVAIOのBIOSについて、BIOSで出来ることや、BIOSが起動しない場合の対処法について解説しました。 BIOSが起動しないときは、簡単に対処できる場合もありますが、ハードウェアの故障によるものだった場合は対処が困難です。 どうしてもBIOSが起動せず、パソコンが動作しなくて困っている人はぜひパソコン専門業者のファストPCリペアにお問い合わせください。 ファストPCリペアは、さまざまな企業から認められた実績豊富なパソコン専門企業です。 パソコンが起動しない場合をはじめとしたさまざまなトラブルに対応しており、万が一修理不可だった場合も、データの復旧・救出や新しいパソコンの購入サポートなど、パソコンの専門家として最適なサポートを提供しています。 無料の電話相談も受け付けているため、ぜひお気軽にご相談ください。

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