パソコンを使っていると、フリーズしてしまうことがある
DELL製品に限ったことではありませんが、パソコンを使っていると突然画面が固まって動かなくなるフリーズ状態になってしまうことがあります。
作業ペースが一気に落ちてしまったり、作業の継続自体が難しくなってしまったりするので、フリーズが起こった場合は速やかに対処をする必要があります。
パソコンがフリーズすることで起きる問題は?
パソコンがフリーズすると、様々な問題が発生します。
画面が固まってしまうため、行っていた作業の継続ができません。
場合によっては画面が青一色のブルースクリーン状態などになり、エラーコードが表示されることもあります。
画面が固まるフリーズ以外に、強制的に電源が落ちてしまうトラブルが起こることもあります。
どうしてもフリーズ状態から抜け出せなくなってしまった場合は強制終了などを行うことになりますが、強引にフリーズ状態から抜け出した結果作業中のデータなどは消えてしまうこともあります。
フリーズはいつ発生するかわかりません。
パソコンを使って文書作成や動画編集などの大事な作業を行う際は、必ずこまめにデータのバックアップを取って、万が一作業中のデータが消えてしまっても直前の状態から作業を再開できるようにしておきましょう。
Officeなど自動でのバックアップに対応するアプリケーションを使っている場合は、自動保存の設定を忘れずオンにしておきましょう。
パソコン内部だけにデータを保存しておくと内部のデータ全てが消えてしまったときにデータを復元できないので、合わせてOne Driveなどのクラウドストレージにもバックアップを取っておくことをおすすめします。
フリーズまではしないものの、パソコンの使用中に動作が極端に重くなるケースもある
パソコンを使っていると、完全にフリーズまではしなくても動作が重くなって作業の継続が難しくなってしまうことがあります。
動作が重くなった結果やがてフリーズに至ってしまうケースも多いので、フリーズした経験がなくても動作の重さを感じたときは対処をしておくのがおすすめです。
今回解説しているフリーズ時の対処法には動作の重さを改善できるものも含まれているので、活用してみましょう。
DELLのパソコンがフリーズしてしまったらどうする?
DELLのパソコンがフリーズしてしまった時は、様々な対処法を用いて動作を正常に戻せます。
フリーズした時に真っ先に試したい解決方法4つを紹介するので、それぞれ試してみましょう。
まずはしばらく待ってみる
フリーズして何も画面が反応しなくなってしまっても、すぐに電源を切ろうとしないでしばらく待ってみましょう。
しばらく待っていると、やがて動作が正常に戻るケースもあります。
また例えばWindowsのアップデートや編集した動画の書き出しなど、パソコンの作業には長い時間がかかってしまうものもあります。
フリーズしているわけではなく作業に時間がかかっていて進行が遅いだけのケースもあるので、パソコンが動かなくなってしまった時はひとまずしばらく待ってみましょう。
動作が固まったら、電源ボタン長押しやキーボードのコマンドで強制的に電源を落とせる
しばらく待ってみても動作が正常に戻る気配がなく、完全に画面が固まってしまっている時は、強制的に電源を切ってしばらく待ってから電源を入れ直してみましょう。
強制シャットダウンは、主に電源ボタンの長押しで行えます。
キーボードで「Ctrl」キーと「Alt」、「Delete」の同時押しをして開くメニューからシャットダウンを選ぶことでも、シャットダウンが可能です。
ひとまずキーボードでのシャットダウンが可能か試してみて、反応がない場合は電源ボタン長押しでの強制シャットダウンを行ってみましょう。
フリーズ時にエラーコードが表示された場合は、検索をしてみる
DELLのパソコンがフリーズして画面がブルースクリーンになってしまった時、画面にエラーコードが表示されていたら別のスマートフォンなどから検索をしてみましょう。
エラーコードを調べることで原因を特定し、パーツの交換や修理の申込みなどこの後行うべき対処方法を見つけることができます。
例えば「PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA」というエラーコードが表示された場合はハードディスク(HDD)やメモリの調子が悪くなっているので、パーツを交換することで今後のフリーズを回避できる可能性があります。
診断プログラムを利用し、トラブルの原因を調べられる
DELLの診断プログラムを利用することでも、起こっている不具合が何かを調べることが可能です。
電源を入れたらすぐにF12キーを何回か押すことで開くメニュー画面より、「Diagnostics」を選びましょう。
しばらく待って、問題があればエラーのメッセージが表示されるので、内容を確認して問題が発生していた場合は表示内容をWebで検索するなどして対処法を見つけましょう。
DELLのパソコンがフリーズなどでうまく動かなくなる主な原因と対処方法
DELLのパソコンが突然フリーズしてしまった場合、様々な原因が考えられます。
フリーズに繋がる主な問題点と解決方法をまとめたので、一つひとつ試してみましょう。
Windowsのアップデートで不具合を解消できることがある
WindowsのOSや使用しているアプリケーションなどに何らかの不具合が生じているため、フリーズが発生してしまうことがあります。
様々なアップデートを行うことで、不具合が解消される可能性があります。
Windowsのアップデートは、設定アプリを開いて「更新とセキュリティ」項目の「Windows Update」から「更新プログラムをチェック」を選ぶことで行なえます。
また何らかの機能更新プログラムがある場合は、「ダウンロードしてインストール」というボタンが表示されているので、合わせてインストールを行いましょう。
使用している編集ソフトなどのアップデートは、アプリケーションを開くことで設定画面などから更新を行えます。
内部にホコリが溜まっていたら、掃除をする
パソコンの内部にゴミやホコリなどが溜まると、熱を外に逃せなくなり動作が不安定になりやすくなります。
動作が不安定になった結果フリーズを引き起こしてしまうこともあるので、こまめに掃除を行いましょう。
ノートパソコンは通気口などをチェックし、汚れていたら掃除をしましょう。
デスクトップパソコンの場合はケースを開き、内部のファンなどに溜まっているホコリもチェックしてみましょう。
帯電が疑われる時は、放電を行ってみる
帯電とは、パソコンの内部に電気が溜まるトラブルです。
帯電が起こっているパソコンは突然電源が切れたり、画面が真っ暗になったりなどのトラブルが頻発するようになります。
放電を行って、パソコンを正常な状態に戻しましょう。
デスクトップパソコンを使っている場合は、電源を切ってケーブルや周辺機器を取り外した状態でケースを開き、必要に応じてマザーボードに備え付けられているCMOSという電池を抜いて数分待つことで放電がきます。
内部を開くのが難しいと感じる場合は、ケーブルや周辺機器を外して数分待っての放電まででも良いので行ってみましょう。
ノートパソコンを放電させる場合は電源を切り、バッテリーやその他の周辺機器を外して数分待ちましょう。
電源ケーブルの交換で動作が改善される可能性もある
パソコンの電源ケーブルが断線などで状態が悪くなっている結果、動作が不安定になったり起動が行えなくなったりすることもあります。
ケーブルを買い替えて、動作が改善するか試してみましょう。
ハードディスクの空き容量を増やす
パソコンのハードディスクの空き容量が少なくなると、動作が重くなりフリーズなどの問題も起こりやすくなります。
不要なファイルを削除してゴミ箱も空にし、ハードディスクの空き容量を増やしましょう。
必要なデータが多く削除をしたくない場合は、外付けのハードディスクやUSBメモリなどにデータを移しましょう。
また「ディスクのクリーンアップ」を行うことで、内部に溜まっている不要なデータも削除できます。
エクスプローラーの「PC」項目で使っているハードディスクを右クリックし、「プロパティ」で開いた詳細画面から「ディスクのクリーンアップ」を選びましょう。
画面のみ表示されない場合は、ディスプレイが故障している可能性大
デスクトップパソコンの場合、画面が正常に映らない場合は映像出力用のケーブルが壊れていたり、ディスプレイ自体が壊れていたりする場合もあります。
まずはケーブルを交換してみて、画面が表示されない場合はディスプレイの修理や買い替えを検討しましょう。
マザーボードや電源ユニット、ハードディスクなどのパーツが故障している可能性もある
マザーボードや電源ユニット、ハードディスク、メモリなど、パソコンの内部のパーツが故障しているために正常な動作ができないケースもあります。
デスクトップパソコンを使っていて、自分でパーツ交換が可能な場合は、パーツを購入して交換してみましょう。
自分でのパーツ交換が難しいノートパソコン等の場合は、パソコン自体の買い替えや修理の申込みを検討しましょう。
特定のアプリケーションやドライバーが原因と疑われる場合は、必要に応じてセーフモードも使用しつつ削除する
インストールした特定のアプリケーションや動作に必要なドライバーが原因で、フリーズなどが発生してしまうケースもあります。
疑わしいアプリケーションなどを削除して、動作が改善するか試してみましょう。
正常にWindowsを起動するのも難しくなっている場合は、疑わしいファイルの削除をするためにセーフモードで起動してみましょう。
正常な起動ができない時も、Windowsを最小限の構成で起動するセーフモードならうまく動作する可能性があります。
何度かWindows 10の起動に失敗すると表示される自動修復画面で「詳細オプション」を選び、「スタートアップ設定」で再起動から「セーフモードを使う」を選べばセーフモードで起動できます。
ウイルスなどが原因の場合は、セキュリティソフト等で除去する
ウイルスなどの悪質なプログラムが入り込んでしまった結果、フリーズなどが起こることもあります。
セキュリティ対策ソフトなどを利用して、ウイルスチェックをしてみましょう。
ウイルス等が見つかって除去できれば、動作が正常になります。
ウイルス対策ソフトは複数同時に使用すると動作に不具合が生じることもある
パソコンを安全に使うためにはウイルス対策ソフトの利用が大事ですが、複数のソフトを同時に使うとかえって動作が不安定になります。
1つのパソコンで利用するウイルス対策ソフトは、1種類に絞りましょう。
どうしても解決できない場合は、システムの復元やWindowsの初期化も検討
ここまでに紹介した様々な対処方法を実行してもうまく行かなかった場合は、最終手段としてシステムの復元やWindowsの初期化を行ってみましょう。
システムの復元を行うと、Windowsの状態を正常に動いていた頃に戻せます。
状態が戻るのはシステム関連のファイルであり、保存しているデータは消えないので、まずはシステムの復元を試してみましょう。
コントロールパネルの「システムとセキュリティ」で「システム」を選び、「システムの保護」内にある「システムの復元」をクリックしましょう。
あとは復元ポイントを選択して復元を行えば、Windowsの状態が過去に戻ります。
Windowsの初期化は設定アプリの「更新とセキュリティ」→「回復」→「このPCを初期状態に戻す」から行えます。
初期化はアプリケーションなどのデータが消える操作なので、事前に大事なデータをバックアップしておきましょう。
個人用ファイルを保持する設定にすればアプリケーションなどは削除されますが、ある程度のファイルが残るので、まずは個人用ファイルを保持する設定でリセットをしてみましょう。
動作が改善されなかった場合は「すべて削除する」を選び、完全に初期化してみましょう。
DELLのパソコンがフリーズしてしまう場合は、ファストPCリペアへもご相談ください
DELLのパソコンがフリーズしてしまい困っている場合は、ファストPCリペアへご相談ください。
ファストPCリペアでは、日本全国どこでも年中無休で修理対応を行っています。
店舗への持ち込み修理だけでなく、出張や宅配でも修理可能です。
データを消さずにパソコンの修理対応ができるので、困った時はお気軽にご連絡をお願いします。
DELLパソコンのフリーズに関する修理事例
ファストPCリペアでは日々様々な修理対応を行っております。
今回はその中からDELLパソコンのフリーズに関する修理事例をいくつか抜粋しご紹介いたします。
修理事例1
こちらの事例は、内蔵HDDの物理故障とシステムエラーが原因となりフリーズを引き起こしたケースです。
内蔵HDDは衝撃や通電不良、経年劣化により故障する場合があります。
今回はSDDと変換ブランケットをご購入いただき、交換作業とデータの移行を実施。
エクスプローラーが正常に表示できないというシステムエラーも同時に修復し、作業完了となりました。
事例詳細はこちら:愛知県豊明市 デスクトップパソコンがフリーズする/DELL(デル) Windows 10
修理事例2
こちらはWindowsを起動させた直後にフリーズしてしまうケースです。
Windows XPでないと動かないプログラムがあるとのことで、修理を希望されていました。
ハードウェアには問題なかったのでシステムトラブルと判断し、リカバリを実施。
リカバリ後にはWindowsアップデートなどを実施し、最新の状態にして作業完了となりました。
事例詳細はこちら:広島県広島市 ノートパソコン ログイン後フリーズする/DELL(デル) Windows XP
システムエラーはパソコンに詳しくない人では判断が難しいため、強制終了を繰り返してパソコン自体が故障してしまうこともあります。
原因がわからない症状が発生した場合は、パソコン修理のプロに依頼することをおすすめします。