NECパソコンを強制終了する前の準備
安全に強制終了するためには、まず以下のとおりNECパソコンの準備をしましょう。
- アクセスランプが消えたのを確認する
- CDやDVDはすべて取り出す
上記はNECの公式サイトでも推奨されている準備事項です。 これらを確認せず強制終了すると、パソコンが故障したりデータが消えたりする原因になるため注意しましょう。
アクセスランプが消えてから強制終了する
NECパソコンのアクセスランプが点灯しているときは、消えるのを待ってから強制終了しましょう。 アクセスランプとは、パソコン本体に付いている円筒型のマークです。 ノートパソコンの場合はキーボードの右手前側に、デスクトップパソコンの場合は電源ボタン付近に付いていることが多くあります。
アクセスランプの場所が分からない場合は、取扱説明書を見て確認しましょう。 取扱説明書がない場合は、以下のNEC公式サイトからダウンロードできます。
CDやDVDはすべて取り出す
パソコンにCDやDVDが入っている場合は、取り出してから強制終了しましょう。 USBが刺さっている場合も同様です。 外部機器が挿入されたままになっていると、強制終了後も正常に起動できない可能性があります。
ボタンが利かずCDやDVDが取り出せない場合は、物理的な故障が考えられるため強制終了はせずに修理業者へ相談することをおすすめします。
強制終了の注意点
NECパソコンを強制終了する際は、以下の注意点を把握しておきましょう。
- 作業中のデータは消える
- どうしても電源が切れないときにしか行わない
NECパソコンで作業中のデータは消える
強制終了すると、パソコンで作業中だったデータは消える可能性が高いです。 たとえばソフトのインストール中だった場合、強制終了するとそのソフトのインストールは最初からになります。 画像のアップロードや、作成途中のドキュメントなども同様です。 パソコンがフリーズしているとスクリーンショットやバックアップもとれないため、どうしても消したくない情報がある場合は写真を撮ったり紙に控えておくなどしてから強制終了しましょう。
どうしても電源が切れないときにしか行わない
強制終了はパソコンが正常に動くときは極力実施しないようにしましょう。 強制終了はパソコンがどうしても動かなくなったときの最終手段であり、パソコン本体に大きな負荷をかけます。 そのためむやみに繰り返すとかえって故障の原因となる場合もあるのです。
画面がフリーズしていない場合やマウスが使える場合は、Windowsマークのスタートボタンから説明書どおりの手順でシャットダウンしましょう。
1.キーボードが使える場合の強制終了方法
ここからは実際に強制終了する方法について解説します。 まずはキーボードを使える場合の強制終了方法についてです。 キーボードが使えない場合はこのあと紹介する方法をお試しください。
- キーボードのWindowsキーとXキーを同時に押す
- スタートメニューが表示される
- キーボードの矢印キーを使って「シャットダウンまたはサインアウト」を選択
- Enterキーを押す
- 表示されたオプションメニューから矢印キーで「シャットダウン」を選択
- ShiftキーとEnterキーを同時に押す
以上でキーボードを使った強制終了は完了です。 このあと再び電源ボタンを押して起動し、正常に稼働するかお試しください。
2.キーボードが使えない場合の強制終了方法
次にキーボードが反応しない場合について解説します。 キーボードが反応しない場合は、電源ボタンを電源が切れるまで押し続けましょう。
通常、4秒ほど押し続けると電源も電源ランプも切れます。 電源ボタンを長押ししても全く反応しない場合は、次に紹介する手順をお試しください。
電源が切れたら5秒以上間をおいて、再び電源を入れましょう。 「Windowsエラー回復処理」と表示された場合は、そのまま待機します。 起動後、正常に稼働するかお試しください
この方法は非常に簡単ですが、パソコンに大きな負荷をかけます。 そのため普段からむやみに使わず、キーボードが反応しないときの奥の手として使うことをおすすめします。
3.電源ボタンも反応しない場合の強制終了方法
最後はキーボードも電源ボタンも反応せず、NECパソコンが完全に固まってしまったときの強制終了方法を紹介します。 この方法はNECパソコンのシリーズによって異なるため、お使いのパソコンに合った手順をご覧ください。
VALUESTAR (デスクトップパソコン)の場合
VALUESTAR (デスクトップパソコン)の場合は、以下の手順で強制終了しましょう。
- パソコンの電源ケーブルをコンセントから抜く
- 90秒以上そのまま待機する
- 再び電源ケーブルをコンセントに入れる
- 5秒以上間をおいて、再び電源を入れる
- 「Windowsエラー回復処理」と表示された場合は、そのまま待機する
- 正常に起動するか確認
LAVIE (ノートパソコン)の場合
LAVIE (ノートパソコン)の場合は、以下の手順で強制終了しましょう。
- パソコンの電源ケーブルをコンセントから抜く
- バッテリパックを外す
- 90秒以上そのまま待機する
- 再び電源ケーブルをコンセントに入れる
- 5秒以上間をおいて、再び電源を入れる
- 「Windowsエラー回復処理」と表示された場合は、そのまま待機する
- 正常に起動するか確認
バッテリパックの外し方は、機種によって異なります。 機種ごとのバッテリパックの取り外し方は取扱説明書に記載されているため、お手元の説明書をご覧ください。 取扱説明書がない場合は、以下のNEC公式サイトからダウンロードできます。
上記の方法で解決しない場合の対処法
基本的には、上記で紹介した1~3までの対処法でパソコンを強制終了できる可能性が高いです。 しかしそれでも強制終了できない場合は、以下の対処法を検討しましょう。
- 電源ボタンの設定を変える
- 修理業者に依頼する
また、強制終了はできたとしても再起動後に同じトラブルを繰り返す場合は、強制終了で問題が解決していないと考えられます。 この場合は何度も強制終了を繰り返さず、修理業者に相談することをおすすめします。
電源ボタンの設定を変える
電源ボタンを押しても強制終了できない場合、電源ボタンの設定が変更されている可能性があります。 つまり、電源ボタンを押してもシャットダウンできない設定になっている可能性があるということです。
通常、自分で設定を変更しないと電源ボタンの設定が変わることはありません。 しかし中古で初めて使うパソコンや、自分で設定したか不安な方は以下の手順で設定を確認しましょう。
- WindowsボタンをクリックまたはWindowsキーを押して、スタートメニューを開く
- マウスまたはTabキーと矢印キーで「設定」を選択
- マウスまたは矢印キーで「システム」を選択
- マウスまたは矢印キーで「電源とスリープ」を選択
- 関連設定の「電源の追加設定」を選択
- マウスまたは矢印キーで「電源ボタンの動作の選択」を選択
- 「電源ボタンを押したときの動作」が「シャットダウン」になっているか確認
- なっていない場合は、「シャットダウン」に変更
以上の手順で、電源ボタンを押すとシャットダウンできる設定に戻りました。 再び強制終了の方法を試し、正常に起動するかお試しください。
修理業者に依頼する
ここまで紹介した方法を試してもなお強制終了できない場合は、パソコン本体そのものが故障している可能性が高いです。 電源ボタンやディスプレイなど、故障の原因として考えられる箇所はさまざま。 物理的な故障を自分で直すことは難しいため、修理業者を探して相談してみましょう。
強制終了できないNECパソコンはファストPCリペアへ
ファストPCリペアは、年中無休でパソコンの修理依頼を受け付けています。 「パソコン整備士」の資格を持ったプロが多数在籍しており、実績も多数。
できるだけ大切なデータを消さないような修理を心がけます。 全国どこにお住まいでも対応可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
NECのパソコンがフリーズした際の修理事例
ファストPCリペアでは様々なパソコンにまつわるトラブルのご相談を頂いており、その中にはNECのパソコンでのお困り事もございます。
その中の一部にはなりますが、NECのパソコンがフリーズした際の修理事例をご紹介します。
修理事例1
この事例では、お客様から伺ったお話によると、1週間の間、起動しても画面が黒いままでフリーズしログインできない状態が続いているとのことでした。
そこで詳しく診断を行なったところ、セキュリティソフトの一つである「スーパーセキュリティ」が引き起こした問題で起動できない状態であることが判明しました。
そこで、セーフモードで起動した後、スーパーセキュリティを停止し、その後通常起動にて削除ツールを使いスーパーセキュリティを削除しました。
削除後、NTTのウイルスバスター月額版をインストールし正常に動作することを確認し、作業完了としています。
作業時間や作業料金などの詳細はこちらのページよりご確認ください。
修理事例:埼玉県さいたま市岩槻区 デスクトップパソコンがフリーズする/NEC Windows 8.1/8
修理事例2
こちらの事例ではパソコンを使用中に突然フリーズしお困りのお客様よりご相談を頂いた際の事例です。
今回はWindows8.1へ初期化を行い、インターネット接続、オフィス認証を行い、その後データ戻しを行いました。
また、今後ことを考えてHDDからSSDへ換装したため、購入時の状態よりパワーアップし、快適な動作になっています。
修理事例の詳細についてはこちらのページをご確認ください。
修理事例:京都府京都市のデータ救出サポート/NEC Windows 8.1/8
修理事例3
パソコンの電源が落とせずにお困りのお客様よりご相談頂いた際の修理事例です。
詳しく検証した結果、パソコン内部への帯電が原因で、フリーズ状態で正常に動作していないことが判明しました。
そこで電源コードを抜き、バッテリーを外した上で一定時間、放置し放電作業を行なった後、あらためてバッテリー・電源コードを接続し検証したところ正常に動作することを確認。
最後にハードディスクエラー通知設定を行い、作業完了としました。
修理事例の詳細についてはこちらのページをご確認ください。
修理事例:埼玉県さいたま市北区 ノートパソコンの電源が落とせない/NEC Windows 10
フリーズした際に強制終了を行うことは有効な手段ではありますが、データが消えてしまう可能性もありますので、もしもバックアップを取っておらず強制終了が出来ない場合はいつでもお気軽にご相談ください。